2014年8月は洋風ファストフードに激震・ごちそう系絶好調

日本フードサービス協会(JF)は2014年8月外食産業市場動向調査を発表した。

洋風ファストフードは売上高が16.3%減の激震。一方、麺類ファストフードは売上高が10.2%増と好調。

また、焼き肉とディナーレストランはそれぞれ売上高が2桁増と好調で、ごちそう感のある業態が好調であったことがうかがわれる。

全体の合計は、客単価がやや上昇して、客数は4.4%減。売上高もやや減。店舗数は前年並みとなった。

JFでは「8月は、相次ぐ台風と前線の停滞がもたらした『8月豪雨』により各地で被害が発生し、外食需要にも影響を与えた」「7月の中国産鶏肉のニュースが引き続き一部の業態にとってマイナス要因となり、全体の客数は減少、売上は97.9%と前年を下回った」「その中で、帰省需要などを捉えたファミリーレストランやディナーレストランは堅調に推移した」としている。

事業所数(n=224)、店舗数(n=31,908)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.9% 100.3% 95.6% 102.4%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が前年並みに推移して、客数は6.3%減と不調。売上高も6.2%減と不調。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が3.5%下降したが、客数は13.3%の2桁大幅減。売上高も16.3%減と2桁の大幅減となった。店舗数はやや減少した。

和風は、客単価が5.6%アップと大きく上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高は4.8%増。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価が4.6%上昇したが、客数は5.4%増と好調。売上高も10.2%増と2桁の大幅増となった。店舗数は3.5%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価が3.4%上昇して、客数は5.4%減と不調。売上高もやや減。店舗数はやや減少した。

その他は、客単価が3.1%上昇したが、客数は3.2%増。売上高も6.4%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=60)、店舗数(n=16,885)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 93.8% 100.2% 93.7% 100.1%
洋風 83.7% 98.5% 86.7% 96.5%
和風 104.8% 101.1% 99.3% 105.6%
麺類 110.2% 103.5% 105.4% 104.6%
持ち帰り米飯/回転寿司 97.8% 97.6% 94.6% 103.4%
その他 106.4% 102.3% 103.2% 103.1%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価が3.6%上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

洋風は、客単価が3.1%上昇して、客数はやや減。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

和風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.1%増。店舗数はやや増加した。

中華は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が4.5%上昇したが、客数は7.1%増と好調。売上高も11.9%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=56)、店舗数(n=9,498)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.9% 101.4% 99.3% 103.6%
洋風 101.0% 101.0% 98.0% 103.1%
和風 104.1% 102.2% 102.0% 102.0%
中華 101.2% 101.5% 99.5% 101.7%
焼き肉 111.9% 101.6% 107.1% 104.5%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降して、客数はやや増。売上高は減少傾向ながら前年並み。店舗数はやや増加した。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移して、客数は6.8%減と不調。売上高も6.3%減と不調。店舗数は5.7%減と大きく減少した。居酒屋の売上高は、2012年4月以来29カ月連続前年割れとなった。

事業所数(n=36)、店舗数(n=2,305)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 94.8% 95.3% 95.2% 99.6%
パブ・ビアホール 99.4% 101.9% 102.0% 97.5%
居酒屋 93.7% 94.3% 93.2% 100.5%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は8.1%増と好調。売上高も10.9%増と2桁の大幅増となった。店舗数は3.9%増となった。

事業所数(n=36)、店舗数(n=885)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 110.9% 103.9% 108.1% 102.5%

喫茶

喫茶の合計は、客単価が3.7%上昇して、客数は4.7%減。売上高もやや減。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=14)、店舗数(n=2,070)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.8% 101.0% 95.3% 103.7%

その他

事業所数(n=22)、店舗数(n=265)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 108.4% 101.1% 105.5% 102.8%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/