食品安全情報(微生物)No.10(2012.05.16)

国立医薬品食品衛生研究所は、2012年5月18日食品安全情報(微生物) No.10(2012.05.16)を発表した。サルモネラ汚染の可能性があるとして、インド企業がマグロ中落ちに続いて切り身も回収を発表した。4月に米国で確認されたBSE発症牛の子牛の所在とBSE陰性が確認された。米国でドッグフードが感染源と疑われるサルモネラ感染があり、調査が続けられている。

注目記事

【US FDA】サルモネラ汚染の可能性があるインド産冷凍マグロ切り身製品を回収

 すでにキハダマグロ中落ち削ぎ落とし冷凍製品の回収を行っているMoon Fishery Pvt 社(インド)が、サルモネラ汚染の可能性があるとして、インド産マグロ切り身22ポンド(約10kg)入り箱詰め冷凍製品(“AA”もしくは“AAA”グレード)の回収を発表した。

 この製品は卸売用で消費者への直接販売は行われていない。ただし、これ以前の出荷分が市場に流通している可能性がある。

【USDA APHIS】米国で確認されたBSE発症牛が出産した子牛はシロ

 米国農務省動植物衛生検査局(USDA APHIS)は、4月24日に米国で確認されたBSE発症牛について、カリフォルニア州食品・農務局(CDFA)と合同で疫学調査を実施。当該牛が過去2年間に出産した子牛のうち1頭は死産であったこと、別の1頭は他州にいたことを確認。後者の牛は鑑定検査後に安楽死させ、検査結果はBSE陰性だった。

【US CDC】乾燥ドッグフードに関連して複数州で発生しているサルモネラ感染を調査

 乾燥ドッグフードに関連して米国複数州で発生しているサルモネラについて、米国疾病予防管理センター(US CDC)は、複数州の公衆衛生・農務当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、感染アウトブレイクを調査している。

 アウトブレイク株は、通常は1カ月の報告数が 0~3件のまれな血清型。

 2012年5月11日の時点で、アウトブレイク株の感染患者は米国9州から15人、カナダから1人が報告されている。患者の発症日は2011年10月8日~2012年4月16日。患者の年齢範囲は1歳未満~82歳、年齢中央値47歳。73%が女性。情報が得られた10人のうち5人が入院。死亡者の報告はない。

 感染源がDiamond Pet Foods社の乾燥ドッグフードであることを示唆する調査結果が上がっており、現在同社も協力して疫学調査、検査機関の検査および法規制上の調査が続行されている。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.10(2012.05.16)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2012/foodinfo201210m.pdf

今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. 追加回収情報:Moon Fishery(India)Pvt.社がサルモネラ汚染の可能性がある冷凍マグロ切り身製品を回収
2. 輸入製品の品質・安全性の確保のために国際協力の強化を強調(FDAが報告書を発表)

【米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)】
1. USDAが食品由来疾患から消費者を守るための一連の新たな予防対策を発表

【米国農務省動植物衛生検査局(USDA APHIS)】
1. 米国で確認された牛海綿状脳症(BSE)に関する更新情報

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 乾燥ドッグフードに関連して複数州で発生しているサルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイク
2. 未殺菌乳製品による疾患アウトブレイクと州の法律との関連(米国、1993~2006年)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 七面鳥のサルモネラ汚染低減の新しい目標設定が公衆衛生にもたらす効果の推定に関する科学的意見

【英国健康保護庁(UK HPA)】
1. 食品由来一般アウトブレイクの主な原因はカンピロバクター(イングランドおよびウェールズ、2011年)

【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. 2011年の大腸菌感染患者の増加により保育施設職員に衛生対策の強化を要請

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. デンマークの人獣共通腸管感染症(2011年)

【オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)】
1. 生乳(未殺菌乳)を原料とする一部のチーズの販売を許可

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報