ドラゴンブレスでケガの可能性

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.03(2021.02.03)を発表した。

注目記事

【BfR】食品の流行「ドラゴンブレス」:冷たいスナック-口の「やけど」

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、-196℃という超低温の液体窒素を使用した食品がキオスクなどでバラ売り販売されていることを報告する。いくつかのドイツ連邦州からの報告によると、液体窒素で凍らせたトウモロコシパフを木の棒を添えた紙コップに入れて、消費者に渡すときに再び液体窒素をかける「スモークポップス」という商品が提供されている。それらを口にすると、液体窒素の極度の低温によって名前の元となった「ドラゴンブレス」のようになる(注:吐く息が白い蒸気になる)。しかし舌や口腔粘膜だけでなく、歯も損傷する可能性がある。

※ポイント:食べた時の現象がインスタ映えするような興味を引くものなのかもしれませんが、消費者に提供する直前に液体窒素を使用する食品は非常に危険であると、以前にも米国食品医薬品局(FDA)や韓国食品医薬品安全処(MFDS)が警告していました。ドイツでも問題になっているようなので、ご紹介しておきます。

【MFDS】「食用昆虫」重金属基準強化でさらに安全に管理する

 韓国のMFDSと農村振興庁は、一部の「食用昆虫」のみを対象にしていた重金属管理を「食用昆虫」に拡大し、統合基準を設けて管理する計画を2020年12月23日に行政予告した。改定案では、鉛、カドミウム、無機ヒ素の基準をすべて0.1mg/kg以下(乾燥物として)とし、今後新たに認められる食用昆虫にも同じ基準を適用する。

※ポイント:韓国では現在、食用昆虫として7種(ミールワーム幼虫、シラホシハナムグリ幼虫、フタホシコオロギ、カブトムシ幼虫、ハネナガイナゴ、白疆蚕、食用蚕)が認められています。これまでは7種のうち4種のみに重金属の基準値が設定されていましたが、それを「食用昆虫」に含まれるものすべてに適用拡大しました。前号は欧州食品機関(EFSA)による食用昆虫を対象にした初めてのリスク評価に関する記事をご紹介しました。諸外国では、新しいタンパク質源としての食用昆虫に係わる制度作りが進められています。

【EPA】EPAはPFAS行動計画の結果を公表

 米国環境保護庁(EPA)は、2019年に発表したパーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)行動計画の実施状況を発表した。主な内容としては、安全飲料水法のもとで規制する汚染物質候補リスト(CCL4)を最終化し、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とパーフルオロオクタン酸(PFOA)を規制対象とすることを決定した。また、飲料水の汚染実態を把握するためPFAS分析法を新たに開発して29種のPFASを測定できるようになったため、全国的なモニタリングの実施を提案している。

※飲料水中のPFOSとPFOAを規制することが最終決定したので、今後は第1種飲料水規則とそれに含める最大汚染濃度(Maximum Contaminant Level: MCL)の策定作業に移るであろうと予測されます。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.03(2021.02.03)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2021/foodinfo202103c.pdf

今号の目次

【FAO】
1. Codex

【EC】
1. パブリックコメント募集:農薬-持続可能な使用(更新EU規則)
2. ニュースレター
3. 査察報告書
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 無機ヒ素への慢性食事暴露
2. 新規食品関連
3. 食品添加物関連
4. 食品酵素関連
5. 遺伝子組換え関連
6. 農薬関連

【FSA】
1. 高リスクの非動物由来食品
2. 公的飼料・食品管理ラボ
3. 警告:フェイスブックサイトを介したWiltshire新鮮肉業者の肉製品の消費者への助言
4. 食品過敏症と生きる消費者研究
5. リコール情報

【FSS】
1. EU向けの食品及び飲料品の輸出が順調にいくよう手助けする

【DEFRA】
1. 食品飲料業界への環境大臣の公開文書
2. ポリシーペーパー 炭素鎖長C14-17の塩化パラフィン

【ASA】
1. 誤解を招く広告を避けるための6つのコツ

【BfR】
1. 食品の流行「ドラゴンブレス」:冷たいスナック-口の「やけど」
2. BfR MEAL study

【RIVM】
1. 土壌と地下水のPFOSの環境毒性限度
2. 懸念となる物質の知見を得る:循環経済における懸念となる物質のモニタリング戦略:モニタリング戦略に向けた作業

【FSAI】
1. 食品表示-消費者へ提供する情報に関する規則の改定
2. リコール情報

【FDA】
1. 連邦裁判所はワシントン州ジュース加工に対し、同意判決に入る
2. ガイダンス文書:アルコール(エタノール)及びイソプロピルアルコールのメタノール検査の方針、公衆衛生上の緊急事態(COVID-19)中を含む
3. カンナビジオール(CBD)製品の使用と安全性プロファイルのよりよい理解のためのよりよいデータ
4. FDA警告:致死濃度のアフラトキシンの可能性のためSportmixペットフードの回収措置
5. リコール情報
6. 公示
7. 警告文書

【EPA】
1. 第1種飲料水規則:鉛・銅の規定改訂
2. EPAはPFAS行動計画の結果を公表

【USDA】
1. 動物バイオテクノロジーについての覚え書きに関するPerdue長官の声明

【CFIA】
1. 非表示のアレルゲン及びグルテンのターゲット調査
2. 食品安全警告:様々なインターネット上で販売されているIsagenix ブランドの製品は過剰なビタミン強化のため安全でない可能性がありリコール措置

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【MPI】
1. 更新情報
2. 規則を破った人々から救った全てのシーフードをMPIはどうする?

【香港政府ニュース】
1. ゴマ種子のエチレンオキシド関連
2. 食品中の有害物質規則(Cap.132AF)の改正案
3. 違反情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 危険食品はスーパーなどで計算前に遮断される
3.「食用昆虫」重金属基準強化でさらに安全に管理する
4.2021年、食品・医薬品安全政策このように変わります
5. デジタル技術で輸入食品情報・検査システムの革新
6. 食薬処、配達飲食店の安全管理強化方案用意
7. 科学的根拠を備えた場合、一般食品も機能性表示可能
8. 医学的効能広告製品、不当広告にだまされないでください!
9. 機能性原料再評価結果、「摂取時注意事項」等改善
10. 冬のミカンを安全に保管する方法は?
11. 唐辛子の茎茶、COVID-19予防・治療広告に惑わされないでください
12. 食品表示、今は「食品表示ボット」で確認してください
13. 食品などに「不眠症治療・緩和など」不法広告行為摘発
14.「食品安全と健康」高等学校正規科目として学ぶ
15. スピルリナなど健康機能食品原料9種再評価実施
16.「輸入食品流通安全管理ガイド」発刊
17. 輸入畜産物回収情報、より容易に早く確認してください!

【SFA】
1. 安全で持続可能な肉の文化拡大
2. 違法な野菜の輸入により輸入業者に罰金5000ドルが科された
3. マレーシア産菜心の輸入制限

【HSA】
1. HSAはSims Drive 住宅地区で9万ドル相当の違法性機能増強薬を押収

【FSSAI】
1. メディアコーナー

【その他】
・(EurekAlert)カナダの研究者らが新しい形の培養肉を作った