FDAが業務にAI活用を宣言

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.19(2020.09.16)を発表した。

注目記事

【WHO】30億人以上の人々が食品中の有害なトランス脂肪から保護された

 世界保健機関(WHO)が世界のフードサプライから工業的に生産されるトランス脂肪を排除する野心的な取り組みを開始して2年、これまでに58カ国が、2021年末までに32億人の保護につながる法律を導入すると報告している。

 世界全体でトランス脂肪の摂取に関連する死亡の約3分の2を15カ国が占めている。このうち4カ国(カナダ、ラトビア、スロベニア、米国)は、2017年以降、すべての食品で工業的に生産されるトランス脂肪を油脂の2%とする義務的な基準を設定する、または部分水素添加油(PHO)を禁止するかのいずれかの方法で、WHOが推奨するベストプラクティス政策を実施している。しかし、残りの11カ国(アゼルバイジャン、バングラデシュ、ブータン、エクアドル、エジプト、インド、イラン、メキシコ、ネパール、パキスタン、韓国)は依然として迅速な行動を起こす必要がある。

※ポイント:WHO第13次総合事業計画案(GPW13:2019〜2023年)の目標の一つである「工業的に生産されるトランス脂肪をフードサプライから削除する」ことについて、世界の取り組みの進捗をまとめた報告書です。WHOによるトランス脂肪への取り組みは、2030年までに非感染性疾患(NCDs)による早期死亡を3分の1に減少させる、という国際連合の目標達成を支援するもので、この報告書もNCDsに関する2020国際行動週間(9月7〜13日)に合わせて公表されました。

【FDA】輸入食品スクリーニングパイロットはデータの力を開放し、人工知能を活用する

 科学に基づく規制機関としての米国食品医薬品局(FDA)の業務においてデータが重要であること、そして予防や行動指向的な情報につなげるために、データの収集・レビュー・解析のための非常に高度な方法を用いて「データの力を開放する」必要があることを、何度でも強調する。

 FDAは、よりスマートな食品安全の新時代イニシアチブの一環として人工知能(AI)を活用する。最終的には公衆衛生上の脅威となる可能性のある製品をAIでより迅速かつ効率的に特定することが目的である。現在、輸入水産品を対象に検査対象(船舶、食品など)の選別にどのようにAIを活用できるのか段階的な試験を実施している。

【ANSES】淡水中シアノバクテリア:ANSESは調査と管理の統一化を提案

 フランス食品・環境・労働衛生安全庁(ANSES)は、レクリエーション用水、飲料水、漁業用水域のシアノバクテリアとその毒素の存在に関連した健康リスクについての意見を発表した。シアノバクテリアは淡水と海水両方の陸上および水生環境で繁殖する微生物である。その異常発生は通常シアノトキシンの産生をともない、淡水で最も監視されるのは250以上の毒素を含むミクロシスチンである。これらは健康に影響を与える可能性がある。近年では、アナトキシンやサキシトキシンによる汚染の発現がフランス本土でも報告されている。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.19(2020.09.16)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2020/foodinfo202019c.pdf

今号の目次

【WHO】
1.30億人以上の人々が食品中の有害なトランス脂肪から保護された

【FAO】
1. Codex

【EC】
1. 査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【FSA】
1. 公式ブログ:我々はどう科学をフォローするか-我々の科学助言委員会に会おう

【DEFRA】
1. レジ袋課金拡大でプラスチックゴミとの戦いをステップアップ

【COT】
1. 電子ニコチン(及び非ニコチン)送達システム(E(N)NDS–電子タバコ)の毒性学的リスクの可能性についての声明

【PHE】
1. 企業が肥満に取り組むのに役立つ新しい自主的カロリーガイドライン

【BfR】
1. 羊や牛のレバーを食べることがPFASの総摂取量に相当寄与する

【RIVM】
1. 砂糖税:欧州三カ国比較:砂糖入り飲料への課税のデザインと影響、オランダの考察
2. シアノバクテリア プロトコール2020

【ANSES】
1. 淡水中シアノバクテリア:ANSESは調査と管理の統一化を提案
2. ハンドサニタイザー:小さい子供の眼に偶然に跳ねないよう注意すること

【FDA】
1. 輸入食品スクリーニングパイロットはデータの力を開放し、人工知能を活用する
2. 消費者情報:がんを「治癒する」と謳う製品は残酷な詐欺である
3. FDAの食品と化粧品情報センターがあなたの質問に答える
4. リコール情報
5. 警告文書

【USDA】
1. FSISは消費者食品安全教育の将来についての公開会合を主催する

【CFIA】
1. 食品安全検査報告4件:子供の食品プロジェクト年次報告、カルバミン酸エチル、農薬と金属、アレルゲンとグルテン
2. 輸入食品の安全性に一層努力する

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【APVMA】
1.2,4-D最終規制決定
2. APVMA関係者参加枠組み
3. 意見募集—提出された意見の公表についての変更

【TGA】
1. パフォーマンス強化薬物に関連する違法行為に対してHEALTHHUB247とその重役への裁判手続き開始
2. 医薬品広告者向け情報:追加のアレルゲン警告が2020年9月1日発効

【MPI】
1. 貝のバイオトキシン警告をRglanを含む北島西岸に拡大

【香港政府ニュース】
1. ニュースレター(食品安全情報2件):ヤマドリタケ、部分水素添加油
2. 食品安全センターは包装済みハタのサンプルにマラカイトグリーンを検出
3. 違反情報

【HSA】
1. HSA 警告:4つの痩身用製品に禁止物質あるいは下剤が含まれる

【FSSAI】
1. プレスリリース:学校で子どもたちに提供される食品の10か条
2. メディアコーナー:インドに健康的未来に向けて力を与える

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(EurekAlert)グアムの研究が環境毒素としてのソテツの研究を進める
・(EurekAlert)より多くの化合物の内分泌攪乱作用を評価できる