運動能力向上サプリは有効か

食品安全情報(化学物質)No.02(2018.01.17)

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.02(2018.01.17)を発表した。また、「運動能力向上のためのダイエタリーサプリメント:消費者向けファクトシート」(NIH/米国国立衛生研究所)を食品安全情報(化学物質)No.02(2018.01.17)別添として発表した。

注目記事

【EC】新規食品:EU市場に存在する食品の多様性を増す新しい規制が発効

 2018年1月1日から新規食品に関する新たな規則(EU)2015/2283が適用される。この規制は新規食品の認可方法に相当な改善と変更をもたらす。食品部門の技術革新と進歩を考慮して、新規食品の定義を拡大し、新規食品と第三国の伝統食品のEU全域での認可の中央集権システム、認可された全ての新規食品のリスト、申請者のデータ保護条項などを含む。

※ポイント:移行のための猶予期間が終了し、新しい新規食品が発効しました。これに合わせ、以前、EFSAが新規食品を評価するにあたり申請者による提出が必要な情報をまとめたガイダンスを2種類発表していますので、新規則と合わせて参考にしてください。

参考:食品安全情報(化学物質)No.24/2016(2016.11.22)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201624c.pdf

【EFSA】植物油と食品中の3-MCPDの安全な摂取量の更新

 食品中に存在する3-モノクロロプロパンジオール(3-MCPD)とその脂肪酸エステルがヒトの健康に及ぼすリスクについて、2016年に発表した評価の内容を改訂した。今回の再評価は、欧州食品安全機関(EFSA)が以前に設定した耐容一日摂取量(TDI)と、2017年に公表されたJECFA報告書での設定値との間に科学的相違が確認されたためである。再評価の結果、EFSAは3-MCPDとその脂肪酸エステルのグループTDIとして2μg/kg体重/日を設定した。食事由来の暴露評価では、成人集団はTDIを超えないが、粉ミルクのみを与えられている乳児の多量摂取集団では僅かなTDI超過が生じると推定した。

【MFDS】食品医薬品安全処、乾燥ヒジキなど加工食品の無機ヒ素基準

 食品医薬品安全処(MFDS)は、無機ヒ素濃度が比較的高いヒジキ・ホンダワラを原料として、乾燥製品や粉末製品を製造する場合に、「水に浸す、茹でるなどの無機ヒ素除去」工程を義務付ける製造・加工基準を新設するため、「食品の基準及び規格」改正案を12月28日に行政予告した。改正案では、無機ヒ素濃度について、ヒジキ・ホンダワラ含有加工食品は1mg/kg以下、乳児用の特殊用途食品(離乳食)、菓子類、シリアル類、麺類は0.1mg/kg以下とする基準の新設も含んでいる。

【別添NIH】運動能力向上のためのダイエタリーサプリメント

 米国国立衛生研究所(NIH)のダイエタリーサプリメント局(ODS)は、運動能力を向上させると宣伝されているダイエタリーサプリメントに含まれる成分21種類の有効性と安全性について現在確認されている内容を説明した消費者向けファクトシートを公表した。

※ポイント:成分ごとに、使用されている背景、有効性と安全性に関して報告されている科学的根拠を簡単に説明するとともに、総合的な結論を示していています。21種類について説明されていますが、その多くは有効性を支持する根拠は示されていないと結論されています。非常にわかりやすい説明になっていますので、関係者はご一読ください。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.02(2018.01.17)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201802c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.02(2018.01.17)別添
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201802ca.pdf

今号の目次

【WHO】

1. 国際がん研究機関

【EC】

1. 新規食品:EU市場に存在する食品の多様性を増す新しい規制が発効

2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】

1. 植物油と食品中の3-MCPDの安全な摂取量の更新

2. ナトリウムの食事摂取基準を設定するための手順書公表

3. パブリックコメント募集:食品中の糖類

4. 特定の食肉調製品、食肉製品、果物と野菜の調製品へのリコピン(E160d)の用途拡大

5.2017年6月22~23日にイタリアのパルマで行われた、科学的評価の不確実性分析に関するEFSAのガイダンス文書の試行結果を検証するワークショップ

6. OC/EFSA/SCER/2014/02-Lot1、2「EFSAの職員の受講を視野に入れた、EFSAの科学委員会/パネル及びその作業グループのメンバー向けの食品安全性リスク評価の特定の事項に関する専門教育コース」―最終報告

7. ポルトガルの一般住民を対象とした国家食品・栄養・運動調査

8. 遺伝子組換え関連

9. アミスルブロムについての農薬リスク評価に関し、確証データを踏まえて加盟国、登録申請者およびEFSAで行った審議の結果

【DEFRA】

1. 世界を主導するマイクロビーズの禁止発効

【NHS】

1. Behind the Headlines

【ASA】

1. ASA裁定

【BfR】

1. 第7回BfR-サマーアカデミー2018

2. 国際化する市場における食品の安全性に関する課題を連携して克服

【RIVM】

1. 欧州ヒトバイオモニタリングイニシアチブ(HBM4EU)EJP共同出資

【ANSES】

1. フランス領のカリブ人におけるクロルデコン暴露:特定食品の調達方法が過剰暴露を助長

2. フランス海外領の環境大気中の花粉とカビ:そこに住む人たちの健康への影響をよりよく評価するために私達の理解を深める

【FDA】

1. 任意適格輸入事業者プログラムはどのように機能するか

2. FSMA協力訓練フォーラム

3. 警告文書

【FTC】

1. FTC職員がマルチレベルマーケティングに関するビジネスガイドを提供

2. 販売業者は製品のがん治療の副作用を緩和するという詐欺的宣伝を禁止される

【CFIA】

1. 頂いた意見報告-カナダ人のための安全な食品規制案への意見募集

【FSANZ】

1. 最大残留基準値見直しについてのパブリックコメント募集(オーストラリア限定)

【APVMA】

1. ネオニコチノイドの使用とミツバチ

【MFDS】

1.日本産輸入食品の放射能検査の結果

2. ガルシニア カンボジア抽出物など機能性原料8種の認定事項の変更

3. 食品添加物分類体系を刷新

4. 消費者が直感的に検索できる海外通販情報サイトに更新

5. 食品医薬品安全処、乾燥ヒジキなど加工食品の無機ヒ素基準

6. 国民か安心できる「安全な食べ物環境」を速やかに造成していく

7. スキーなど冬季の大衆利用施設の衛生点検

8. 可塑剤検出「蒸留酒(酒)」製品の回収措置

【その他】

・(EurekAlert)農業用抗真菌剤がミツバチを引きつけることを研究が発見

・(EurekAlert)都市部の小川では医薬品汚染が微生物の耐性を誘導している

・(EurekAlert)ビタミンやダイエタリーサプリメントはミトコンドリア疾患患者に利益があるか?

・(EurekAlert)調査は動物研究の質の低さ、規制の欠如、間違った提示への懸念を示す

別添

【NIH】

運動能力向上のためのダイエタリーサプリメント:消費者向けファクトシート