根菜類北日本から関東へシフト

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年11月第1週（10月30日〜11月5日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,874t（前週比99％、前年同期比104％）。

前週比ではかぶ、なす、ほうれんそう等が増加したが、さつまいも、かぼちゃ、にんじん等が減少したため、1％の微減となった。

前年同期比では、ごぼう、じゃがいも、ミニトマト等が減少したが、ブロッコリー、ほうれんそう、なす等が増加したため、4％の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県、青森県から入荷し、青森県産が終盤のため減量したが、千葉県産が増量し、前年同期比5％の増加となった。千葉県産の価格は前年同期比で保合となった。

にんじん　千葉県、北海道から入荷したが、北海道産が切り上がりに向けて減少し、前年同期比5％の減少となった。千葉県産の価格は前年同期比で強保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、前年同期比1％の微減となった。月初めの特売で荷動きが良かったが、週後半は鈍化し、千葉県産の価格は前年同期比で保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前週比7％の増加となった。荷動きが鈍く、相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県等から入荷し、茨城県産が増量傾向で前年同期比17％の増加となった。鍋需要はあるものの全体量が多く相場は下落し、茨城県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷し、前週比15％の増加となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷した。関東産、西南暖地産が増量し、前年同期比17％の増加となった。埼玉県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

なす　高知県を中心に栃木県等から入荷し、前週比16％の増加となった。高知県産の価格は弱含みとなった。

トマト　熊本県を中心に千葉県等から入荷したが、前年同期比4％の減少となった。全体量が少なく不足感があり相場は上昇し、熊本県産の価格は前年同期比で強保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷し、茨城県産、高知県産が増量傾向で、前週比14％の増加となった。荷動きは鈍い状況で相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年11月第1週）