取扱1割減。タラ、ハマチ増

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年9月第1週(9月4日〜9月10日)の概況より。

日ごとの動き

9日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ10%の減少。

1日平均取扱数量は総量1,119t(前週比88%、前年同期比91%)。このうち鮮魚類は508t(前週比90%、前年同期比81%)、冷凍魚類は231t(前週比73%、前年同期比104%)、塩干加工品は379t(前週比95%、前年同期比101%)。

9月4日(金) 週末の取引、入荷が少なかったことで荷動きはおおむね順調。カツオが2〜3割上伸、アジ、スルメ、サンマは1〜2割続伸、サバ、ブリは堅調、相場全体では上伸

9月5日(土) 休市前の取引、入荷が少なく荷動きは順調。サンマが3〜5割続伸、サバは1〜3割上伸、カツオは小幅続伸、アジは堅調、相場全体では続伸

9月7日(月) 週明けの取引、台風の影響に伴う荒天で買い気は弱め。スルメが3〜4割続落、サンマ、カツオは2〜3割反落、アジは続堅調、相場全体では軟調

9月8日(火) 休市前の取引、天候も回復したため買い気は上向き。アジが3〜4割、サバが3割、イワシは2〜3割、それぞれ下落、ブリは小甘い、相場全体では下落

9月10日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。イワシは1〜3割、スルメは2割ともに続落、サンマは1〜2割下落、サバとメジは弱保合、相場全体では軟調

品目別の動き

アジ 中型が千葉や宮城、中小型が愛媛や大阪を主体に入荷。数量は前週に比べ73%減少し、価格は中型が2.1倍高、中小型は約2.5割高。

サバ 青森を主体に入荷。数量は前週に比べ9%増加し、価格は2割強高。

イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ11%増加し、価格は約1割高。

スルメイカ 青森と石川を主体に入荷。数量は前週に比べ11%増加し、価格は0.5割高。

カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ22%減少し、価格は約6.5割高。

サンマ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ23%減少し、価格は生が5割弱高。

主な水産物の市況(2020年9月第1週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ34.611492各地4,705
海外3,570
メバチ45.210388各地※冷凍797
アジ15.22730千葉ほか1,069
愛媛ほか中小572
サバ30109138青森406
イワシ13.311176北海道454
スルメイカ25.2111122青森ほか890
冷スルメイカ2.1140210各地-
サンマ14.47737北海道2,916
各地解凍-
カレイ7.17886北海道443
青森ほかマコ1,332
北海道アカ720
北海道アサバ459
ハマチ22134164愛媛ほか野〆810
塩サケ19.281108北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類7.514293岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ27.27855宮城799
キンメダイ5.95264東京ほか1,836
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/