2010年食の10大ニュース[5]

「2010年食の10大ニュース」、3日目は、元ハーレーダビッドソンジャパン社長の奥井俊史さん、宮城大学教授の三石誠司さん、そして穀物関係機関勤務のコロさん(匿名)からいただいた記事をご紹介します。

  1. 中国が100万tのトウモロコシを買い付けに
  2. 宮崎県、鹿児島県で口蹄疫発生
  3. ロシア、ウクライナが穀物禁輸
  4. TPP参加に農業界は大反対
  5. 生物多様性条約COPMOP開かれ、遺伝子組換え作物(LMO)の移動によるリスク対応に同意
  6. 消費者庁食品表示行政の迷走
  7. 遺伝子組換え技術に関する農林水産省のウェブサイトの改定
  8. 遺伝子組換え鮭で侃侃諤諤
  9. ゼロ標榜食品が次々増殖
  10. 穀物国際相場急上昇中

1. 中国が100万tのトウモロコシを買い付けに

 やはり中国の動向でしょう!――食糧安保の鍵を握る巨大国がトウモロコシの純輸入国になるのか、大豆はすでに日本の10倍近くの輸入量。今後の動向が気になります。

2. 宮崎県、鹿児島県で口蹄疫発生

 数十万頭の貴重な家畜が殺処分――涙なしには考えられません、ただ、種牛の差別待遇、納得行きません。畜産物価格に大きな影響がなかったのが幸いです、風評被害も含め。メディアのリテラシーも上がったと感じる今年でした。

3. ロシア、ウクライナが穀物禁輸

 穀物価格高騰の大きなきっかけが、ロシアの禁輸でした――市場原理を第一に考える米国にとって禁輸は問題外ですが、それが成り立つのも、安定した生産性です。技術、人、インフラの整備が肝要です。

4. TPP参加に農業界は大反対

 経済の流れは参加の方向だと思われます――ただ、声高に賛成! 反対! と叫ぶだけでも、指をくわえて政治の迷走を見ているだけでもいけないと感じさせた今年でした。勉強せねば。

5. 生物多様性条約COPMOP開かれ、遺伝子組換え作物(LMO)の移動によるリスク対応に同意

 南北問題のひとつが何とか解決した(妥協した?)会議でした。議長国日本は、よくがんばったと思います。

6. 消費者庁食品表示行政の迷走

 うまく動けばいい役所だと思うのですが――サイエンスではないテクニカルな面を扱うので、どうしても客観性にかけて時々の天の意志に右往左往させられている感が。……昆布巻の原産地表示、どれだけの人が気にするのでしょう?トランス脂肪酸の表示、もっと前にやることがいっぱいあるのでは? 遺伝子組換え表示もあれば、トクホも……ご苦労様。

7. 遺伝子組換え技術に関する農林水産省のウェブサイトの改定

 天の声は、サイエンスすら……振り回そうと。

8. 遺伝子組換え鮭で侃侃諤諤

 遺伝子組換え鮭が米国で商品化間近に――来年あたりは日本でも議論百出か。

9. ゼロ標榜食品が次々増殖

 日本人はゼロがお好き?――ゼロリスクに、カロリーゼロ、それに無添加。じゃ、日本人の味覚もゼロ??

祈・安泰2011年。


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穀物関係機関勤務 微生物学を研究の後、在日大使館、外資系企業日本支社勤務を経て、現在穀物関係機関勤務。科学的な視点でさまざまな食関連の問題に取り組んでいる。FoodScience(日経BP社)では「コロのGM早分かり」を連載。