Maryanskiのバイテクと食品安全考 17

「過去は序章に過ぎない」―― バイテク食品安全性評価について思うこと/”What’s Past is Prologue:” Thoughts on Ag Biotech Food Safety Assessment

今月末、日経BP 社の「FoodScience」が休刊となる。寄稿のお誘いを受け、過去2年に渡って記事を書かせてもらった。実に光栄なことであった。日経BP社の宮田満氏と中野栄子氏そしてスタッフの方々に大変お世話になった。緒明俊氏には何かにつけ激励を頂いた。妻の飯島みどりは記事の和 […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 16

開発途上国はバイテク作物の安全性評価をどう成し遂げるのか?/How Can Developing Countries Accomplish Food Safety Assessments for Biotech Crops?

食料安全保障は広く認められた21世紀の課題の一つである。国連食糧農業機関(FAO)は現代バイオテクノロジーを、農業生産を向上させる重要な手段の一つと位置付けている。しかし、多くの国々が現代バイオテクノロジーの受け入れに悪戦苦闘している。バイオテクノロジーを巡る絶え間ない社会政治的 […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 15

やはり目を引くのはパッケージ前面の任意表示? 食品パッケージ前面表示に目を光らせるFDA/It’s What’s Up Front that Counts: Front of Food Package Label (FOP) Gets FDA Scrutiny

米国の食料品店では、スナック菓子や加糖シリアルなど様々な食品がそれらの栄養特性を表わすことを目的とする絵や数値があしらわれて販売されている。この表示は生産者側の任意表示であり、店頭表示と呼ばれるものの一つである。米国食品医薬品局(FDA)は、消費者や連邦議会議員から食品表示、特に […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 14

日本の消費者庁、政権移行の最中に始動/Japan Opens a New Consumer Agency in the Midst of Government Transition

消費者製品の欠陥、あるいは不正表示にからむこのところの問題を受けて、日本の政府は消費者利益を守ることを任とする新しい機関を設けることになった。米国政府も国民の信頼を高めるため1970年代に同様の行動を取った。日本の新しい消費者庁は、2009年9月1日、過去50年で最も歴史的な国政 […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 13

バイテク表示:「消費者の知る権利」と多くの国は言う――なぜ米国は違うのか?/Biotech Labeling: A Consumer’s Right to Know? Many countries believe so. Why is the U.S. Different?

およそ30カ国が、消費者向けに販売される食品は現代バイオテクノロジーを用いて開発された作物が使用されていることを表示しなければならないと義務づけている(生産方法の表示)。そのほとんどの国では、この表示義務は食品が現代バイオテクノロジーを使って作られたものであると知りたいという消費 […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 12

バイテク作物の新しいたんぱく質に対するアレルギー反応の可能性評価――開発企業や規制当局には困難な課題/Assessing the Possibility of Allergic Reactions to New Proteins in Biotech Crops Poses a Difficult Challenge for Industry and Regulators

現代バイオテクノロジーは、植物育種家に多様な生物に由来する潜在的に有用な形質(遺伝子)を利用する道を開いた。遺伝子導入方法を用いて得られた経験から、遺伝子は新しい宿主において予想通りに機能するということが示されており、従って現代バイオ技術を用いることによって特有のリスクが生じるこ […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 11

FDAに向けられたオバマ大統領の関心――米国食品行政は一本化されるのか?/The President’s Attention Shifts to FDA ? A Single Food Agency in the Future?

Barack Obama大統領は今年3月、米国食品医薬品局(FDA)新局長に元ニューヨーク市保健局長Margaret Hamburg氏を任命した。任命をするにあたっては、米国上院の承認を必要とする。その発表時に大統領は、ピーナッツバターのサルモネラ菌汚染問題やそのほかの食品由来の […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 10

未認可遺伝子組換え作物の微量混入――高くつく貿易問題に頭を抱える各国規制当局/Low Level Presence of Unauthorized Biotech Material in Bulk Shipments ? A Regulatory Headache and Expensive Trade Issue

米国から輸入されてくるトウモロコシの貨物に、日本ではまだ認可されていないバイテク(遺伝子組換え)トウモロコシの品種が時折、ごく微量混入していることが報告される。日本ではまだ未認可なので、その貨物は違法となる。あるケースにおいては(例えばB.t.10)、その問題となる品種は認可もさ […]

Maryanskiのバイテクと食品安全考 9

GRASとは何か――FDAはいかにしてGRASという考え方をバイテクにあてはめてきたか/What is GRAS? How has FDA Used the GRAS Concept for Biotechnology?

近頃、米国食品医薬品局(FDA)は、その食品部門のホームページにある通知を出した。それは、ある企業が一つの新しい甘味料に関して、食品に使用するに当たってその甘味料は「GRAS(generally recognized as safe)である。すなわち、一般に安全であると認められる […]

青トウガラシ追跡捜査の模様の一部。
Maryanskiのバイテクと食品安全考 8

ホウレンソウ、トマト、青トウガラシ、そしてペットフード:FDAの謎解きやいかに/Spinach, Tomatoes, Peppers, Pet Food: How Does FDA Solve the Mysteries?

11月下旬、米国食品医薬品局(FDA)が中国の3都市に事務所を開設したとのニュースが流れた。9.11以降、米国政府は食の安全保護強化のためいくつかの対策を取ってきたが、これは最新のものである。米国へ食品を輸出する企業はすべて登録をしなければならいなこと、船荷到着前にFDAに届出し […]