11月は売上高が前年クリア

日本フードサービス協会(JF)は2014年11月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価が3.6%上昇して、客数はやや減。売上高はやや増。店舗数は前年並みとなった。

JFでは「11月は、比較的天候に恵まれ、前年より土・日・祝日の合計が2日多く、引き続き客単価が堅調に推移したことなどから、全体売上は前年比101.9%と6カ月ぶりに前年を上回った」としている。

ファストフードはその他が客数9.6%増、売上高11.6%増と好調。和風は売上高が10.8%増と2桁増だが、客単価8.4%上昇によるところが大きい。

洋風ファストフードは8月以来の客数減と売上高減を更新。なお関連情報として、日本マクドナルドホールディングス発表の月次セールスレポートによると、同社の11月は全店売上高▲12.4%、既存店売上高▲12.3%、客数▲12.0%、客単価▲0.4%であった。

ファミリーレストランは各業種とも堅調だが、最も好調なのは焼き肉で、客数8.4%増、売上高12.1%増。

喫茶は客数の落ち込みを客単価上昇でカバーしている。

事業所数(n=205)、店舗数(n=31,204)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.9% 100.3% 98.3% 103.6%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が3.2%上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が3.0%上昇して、客数は8.6%減と不調。売上高も5.8%減と不調。店舗数はやや減少した。

和風は、客単価が8.4%アップと大きく上昇したが、客数はやや増。売上高も10.8%増と2桁の大幅増となった。店舗数は前年並みとなった。

麺類は、客単価がやや上昇したが、客数は5.1%増と好調。売上高も7.0%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は3.4%減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数はやや減少した。

その他は、客単価がやや上昇したが、客数は9.6%増と好調。売上高も11.6%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=57)、店舗数(n=16,854)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.5% 100.2% 97.4% 103.2%
洋風 94.2% 98.6% 91.4% 103.0%
和風 110.8% 100.9% 102.2% 108.4%
麺類 107.0% 102.7% 105.1% 101.8%
持ち帰り米飯/回転寿司 99.3% 98.4% 96.6% 102.8%
その他 111.6% 102.0% 109.6% 101.8%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価が4.1%上昇したが、客数はやや増。売上高も5.9%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

洋風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も5.6%増と非常に好調。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価が5.3%アップと大きく上昇したが、客数は前年並み。売上高も6.2%増と非常に好調。店舗数は3.0%増となった。

中華は、客単価が5.1%アップと大きく上昇して、客数はやや減。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が3.3%上昇したが、客数は8.4%増と好調。売上高も12.1%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=48)、店舗数(n=8,820)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.9% 101.3% 101.6% 104.1%
洋風 105.6% 100.6% 102.7% 102.9%
和風 106.2% 103.0% 100.8% 105.3%
中華 102.4% 101.5% 97.4% 105.1%
焼き肉 112.1% 101.8% 108.4% 103.3%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降して、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移して、客数は9.1%減と不調。売上高も9.0%減と不調。店舗数は6.4%減と大きく減少した。居酒屋の売上高は、2012年4月以来32カ月連続前年割れとなった。

事業所数(n=37)、店舗数(n=2,301)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 92.7% 94.7% 93.2% 99.4%
パブ・ビアホール 101.7% 101.6% 102.7% 99.0%
居酒屋 91.0% 93.6% 90.9% 100.1%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.7%増。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=33)、店舗数(n=929)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.7% 102.8% 102.4% 102.2%

喫茶

喫茶の合計は、客単価が4.6%上昇して、客数は3.8%減。売上高は前年並み。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=12)、店舗数(n=2,080)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.6% 101.8% 96.2% 104.6%

その他

事業所数(n=18)、店舗数(n=220)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 109.7% 103.8% 105.0% 104.4%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/