スクリーンの餐

おっさんETは何を食べるか

「となりの宇宙人」は、映画「戦国自衛隊」(1979)の原作(1974)などで著名な直木賞作家、半村良が1975年に発表した短編集の表題作が原作。ある夜、下町の2階建てボロアパートの庭に轟音と振動と共に突如出現した、棺桶のような謎の物体。その物体の中から現れた、全裸でスキンヘッドの男(宇野祥平)と、男に寄り添い、仲間が迎えに来るまで一緒に生活する田所運一郎(前田旺志郎)らアパートの住人たちとの交流を […]
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食の「大丈夫!?」問う2作品

2024年12月6日、食と健康に関するドキュメンタリーとフィクションが同じ日に公開された。この2本、視点が対照的で興味深いので取り上げたい。 ※注意!! 以下はネタバレを含んでいます。 “超加工食品”のリスクと新技術 「フード・インク ポスト・コロナ」は、2008年に製作され第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「フード・インク」の続編である。前作は、アメリカの食品市場を支 […]
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カルトの活動を表現する食事

1990年代に大きな社会問題として顕在化したカルト。そして7月8日、その団体の一つへの怨恨が動機と思われる凄惨な事件が発生し、再びカルトへの関心が高まっている。折しも事件当日の7月8日に公開された「ビリーバーズ」は、過去にカルトや過激派が起こしたいくつかの事件をモチーフとした、山本直樹の漫画(2000)を原作とした問題作である。以下、その前半の食べ物絡みのシーンについて書いてみたい。