サンマ7割増。生4.5割弱安

2025年8月第5週(2025年8月29日〜2025年9月4日)

サンマ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年8月第5週(2025年8月29日〜2025年9月4日)の概況より。
3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。前年同期は2024年8月30日〜2024年9月5日。
1日平均取扱数量は総量1,119t(113%、114%)。このうち鮮魚類は599t(前週比103%、前年同期比132%)、冷凍魚類は283t(前週比138%、前年同期比108%)、塩干加工品は237t(前週比119%、前年同期比90%)。

日ごとの動き

8月29日(金)週末の取引、月末近く買い気は振るわなかった。サバは2割下落、スルメは1〜2割反落、サンマは1〜2割続落、イワシは小甘く、カツオは1〜3割反発、アジは小動き、ブリは保合った。相場全体では下落。

8月30日(土)休市前の取引、月末近く買い気はいまひとつ。カツオは2〜3割反落、スルメは1〜2割続落、サンマは軟調、イワシは堅調、アジは強保合、サバは保合った。相場全体では続落。

9月1日(月)週明けの取引、月替わりもあり荷動きは順調。アジは1〜2割上伸、カツオは1〜2割反発、ブリは小高く、イワシは続堅調、サバとサンマはともに強保合、スルメは小動きだった。相場全体では小反発。

9月2日(火)休市前の取引、入荷は減ったが、買い気は振るわなかった。アジは小反落、スルメは小安く、カツオは小甘い、イワシは堅調、サバとサンマはともに保合った。相場全体では小反落。

9月4日(木)休市明けの取引、買い気は良かったが、サンマが下げ足を速めたことで、ほぼ全面安の取引となった。サンマは2〜3割下落、カツオとアジはともに小幅続落、イワシとスルメはともに値下がり、ブリは続軟調、サバは弱保合だった。相場全体では続落。

品目別の動き

アジ 中型が佐賀と長崎、中小型が神奈川主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少、価格は中型が2割弱安、中小型が0.5割高。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量は24%減少、価格は0.5割安。

イワシ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は23%減少、価格はわずかに下落。

スルメイカ 青森主体に入荷。前週に比べ数量は21%増加、価格はわずかに上昇。

カツオ 長崎と千葉主体に入荷。前週に比べ数量は4%減少、価格は1.5割安。

サンマ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は72%増加、生サンマの価格は4.5割弱安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年8月第5週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ39.7108123各地21,6005,3451,8368771
海外10,8006,8993,88872117
メバチ38.27279各地※冷凍3,0241,212972101119
アジ44.898116佐賀ほか1,6205513248262
神奈川中小648594540105122
サバ18.27689宮城7564323249576
イワシ15.277181千葉1,0803672709757
スルメイカ22.2121231青森1,29686443210363
冷スルメイカ2.1175162各地2,3762,160
サンマ101.3172258北海道10,8008423245776
各地解凍972648
カレイ3.99360北海道8646303248363
青森ほかマコ1,62088275696
北海道アカ9728106488674
北海道アサバ864702648132
ハマチ5.89250愛媛ほか野〆1,9441,8361,782100155
塩サケ25.7123121北海道トキ2,7002,4842,376100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類2.511986
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ27.196107長崎ほか3,5647134328586
キンメダイ8.266482東京ほか10,8001,7068648762

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week