低温でなす減。レタスも不安定

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年12月第4週（12月22日〜12月28日）の概況より。
開市日数は、今週6日、前週5日、前年6日。
1日平均入荷量は総量5,364t（前週比91％、前年同期比101％）。

日ごとの動き

前週比ではれんこん、じゃがいも、なましいたけ等が増加したが、かぼちゃ、さといも、なす等が減少したため、9％の減少となった。

前年同期比ではねぎ、たまねぎ、なす等が減少したが、かぼちゃ、ほうれんそう、ピーマン等が増加したため、1％の微増となった。

市況は、前週比は強保合、前年同期比は弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷し、前週比で1％の微増となった。年末に向けて全体量は十分ながらも量販店の設定価格が高めであることから需要はほどほどで、千葉県産の価格は保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、週後半に数量が落ち着いたことから前週比で4％の減少となった。千葉県産の価格は強保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比で23％の減少となった。全体量は十分なことから荷動きは鈍く、愛知県産の価格は弱保合となった。

レタス　静岡県を中心に長崎県等から入荷したが、気温が低く不安定な出回りとなったことから前週比で10％の減少となった。静岡県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷し、生育順調なことから前週比で12％の増加となった。気温が下がり需要はまずまずで、茨城県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、関東産は前週に前進出荷で多く出ていたため、前週比で13％の減少となった。荷動きは鈍く、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県、茨城県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。年末需要で引き合いが強まった。千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　、宮崎県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比で25％の減少となった。荷動きはまずまずで、宮崎県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、気温の低下により高知県、福岡県産が減少したため前週比で32％の大幅な減少となった。荷動きは鈍めで、高知県産の価格は強含みとなった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比で18％の減少となった。荷動きは鈍く、熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　宮崎県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比で29％の減少となった。宮崎県産の価格は弱保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で24％の増加となった。北海道産は品質低下と発芽の影響で厳選しているため数量が少なく、長崎県産は漸増している。年末年始の在庫確保の動きはあるものの例年より少なく、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷したが、前週比で5％の減少となった。高値のため荷動きは鈍いままで、北海道産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年12月第4週）