まつたけ、はくさいなど増加

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年9月第2週（9月8日〜9月14日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,002t（前週比108％、前年同期比88％）。

日ごとの動き

前週比ではとうもろこし、えだまめ、ミニトマト等が減少したが、まつたけ、はくさい、さつまいも等が増加したため、8％の増加となった。

前年同期比ではまつたけが増加したが、とうもろこし、ほうれんそう、さといも等が減少したため、12％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比で12％の増加となった。高温による病害、品質不良が続いていることから入荷量が少ないため相場はやや上昇したが荷動きは鈍化し、北海道産の価格は強含みとなった。

にんじん　北海道を中心に入荷し、前週比で9％の増加となった。高温による品質不良、圃場廃棄が続いていることから入荷量が少ないため、引き合いは強く相場はさらに上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷した。群馬県、長野県産は出荷調整が解除され、前週比で16％の増加となった。前週に相場が上昇したことから需要はやや落ち着き、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に入荷した。長野県産は高温による前進出荷と品質低下の影響から、前週比で1％の微増となった。前週に相場が上昇したことで荷動きは鈍化し、長野県産の価格は弱含みとなった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、前週比で23％の増加となった。連休を控え、引き合いは強く相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷し、前週比で15％の増加となった。高温の影響で各産地からの出荷は少なく、価格は高値安定だが、引き合いはあることから、群馬県産の価格は保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比で2％の減少となった。他の野菜が少ないことから荷動きはまずまずで、福島県産の価格は保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷した。北関東産は再度干ばつ傾向になり数量が伸び悩んだことから、前週比で増減なしとなった。引き合いは強く、群馬県産の価格は強含みとなった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷したが、北海道、東北産は高温による生育不良、関東産は品質低下により、前週比で3％の減少となった。不足感があることから相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷し、前週比で14％の増加となった。特売需要はやや落ち着いたものの、全体量がまだ少ないことから引き合いは強めで、岩手県産の価格は保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で12％の増加となった。数量は充分だが、イタミや発芽が散見される。気温が高い状態が続いているため、大玉を除き需要は減退、荷動きは鈍く、北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷し、前週比で7％の増加となった。高温、干ばつにより生育は停滞気味で小玉傾向となっている。北海道産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年9月第2週）