キンメ、サンマ、ムキカキ増

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年11月第2週(11月5日〜11月11日)の概況より。
10日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ6%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,219t(前週比89%、前年同期比93%)。

このうち鮮魚類は632t(前週比94%、前年同期比96%)、冷凍魚類は251t(前週比76%、前年同期比95%)、塩干加工品は336t(前週比91%、前年同期比85%)。

日ごとの動き

11月5日(金) 週末の取引、買い気はいまひとつ。イワシが良品入荷で3〜4割上伸、カツオは1〜2割続伸、サンマは1〜3割下落、スルメは小動き、相場全体では小高い

11月6日(土) 休市前の取引、買い一服や前荷づかえで全般に売れ行きは鈍かった。サンマが2割方続落、ブリは3割ほど下落、アジは底堅く、カツオ、スルメは値を下げ、相場全体では小反落

11月8日(月) 週明けの取引、順調な入荷で買い気は振るわなかった。アジが2〜3割、イワシは1〜2割上伸、サバは堅調、カツオは強保合、スルメは1割、ブリは小幅に続落、相場全体では区々

11月9日(火) 休市前の取引、雨市や買い一服などから全般にさえない値動き。カツオが1割ほど下落、サンマ、アジは伸び悩む展開、サバ、ブリ、スルメは小高い程度、相場全体では小動き

11月11日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。カツオが3〜5割反発、アジは2〜5割、スルメは1〜2割上伸、サバ、ブリは軟調、相場全体では堅調

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型は新潟を主体に入荷、前週に比べ数量は34%減少し、価格は中型が6.5割強高、中小型が約3.5割高。

サバ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は36%減少し、価格は約2.5割高。

イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は45%減少し、価格は約3割高。

スルメイカ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は21%増加し、価格は約1.5割安。

カツオ 宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は6%減少し、価格は2割安。

生サンマ 岩手や宮城を主体に入荷、価格は約3.5割安。

ムキカキ 18%増加し、三陸産の価格は2割高。

主な水産物の市況(2021年11月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ40.593121各地4,181
海外3,305
メバチ43.68872各地※冷凍1,195
アジ36.96672長崎756
新潟中小443
サバ23.76480北海道475
イワシ7.15593北海道473
スルメイカ10.412159北海道1,140
冷スルメイカ2.39282各地-
サンマ37.614683岩手ほか734
北海道ほか解凍-
カレイ11.3133157北海道473
青森ほかマコ810
北海道アカ864
北海道アサバ594
ハマチ13.610836鹿児島ほか野〆1,350
塩サケ20.697116北海道トキ-
北海道アキ756
タラ類2798127岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ19.194122宮城616
キンメダイ12207185静岡ほか1,685
ムキカキ12.211879三陸2,486
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/