イワシ22倍増。キンメも増

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年12月第2週(12月11日〜12月17日)の概況より。

日ごとの動き

16日(木)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。

1日平均取扱数量は総量1,383t(前週比100%、前年同期比103%)。このうち鮮魚類は647t(前週比103%、前年同期比109%)、冷凍魚類は350t(前週比114%、前年同期比97%)、塩干加工品は385t(前週比86%、前年同期比97%)。

12月11日(金) 週末の取引、買い気は依然低調。メジは1〜2割、イワシが半値水準にそれぞれ下落、サバは軟調、カツオは1〜2割上伸、相場全体では軟調

12月12日(土) 休市前の取引、買い気はやや上向き。サバが1〜2割下落、スルメは小幅続落、ブリは小安く、カツオは軟調、アジ、イワシ、サンマは保合、相場全体では小幅安。

12月14日(月) 週明けの取引、入荷増で買い気は振るわなかった。ブリが堅調、サバはしっかり、アジは強保合、メジはおおむね下落、スルメは1割続落、相場全体では小動き

12月15日(火) 休市前の取引、買い気はいまひとつ。イワシが4〜5割、アジは2割それぞれ上伸、スルメは1割反発、サンマは強保合、相場全体では堅調

12月17日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。イワシが2割反落、アジは2割続伸、スルメ、カツオは堅調、メジはしっかり、相場全体ではしっかり

品目別の動き

アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は14%増加し、価格は中型が0.5割強安、中小型が0.5割高。

サバ 青森や北海道、千葉を主体に入荷、前週に比べ数量は8%増加し、価格は1割弱高。

イワシ 青森や岩手を主体に入荷、前週に比べ数量は約22倍に増加し、価格は5.5割弱安。

スルメイカ 石川や青森を主体に入荷、前週に比べ数量はほぼ変わらず、価格は0.5割安。

カツオ 長崎や鹿児島を主体に入荷、前週に比べ数量は24%減少し、価格は3割弱高。

生サンマ 岩手を主体に入荷、価格はほぼ変わらず。

ムキカキ わずかに減少し、三陸産の価格は1.5割強高。

主な水産物の市況(2020年12月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ45.3111123各地5,586
海外3,289
メバチ61.98973各地※冷凍905
アジ52114153長崎432
長崎中小486
サバ37.510890青森ほか394
イワシ15.32,18669青森ほか405
スルメイカ15.299106石川ほか1,037
冷スルメイカ2.4126114各地-
サンマ8.165100岩手648
北海道ほか解凍-
カレイ17.8105111北海道414
青森ほかマコ500
北海道アカ637
北海道アサバ346
ハマチ49.9114141愛媛ほか野〆810
塩サケ18.178108北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類33.2108133岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ5.376279長崎ほか1,053
キンメダイ8.3160124東京ほか1,944
ムキカキ16.198127三陸1,961
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/