タイソンがサルモネラ汚染の疑いで鶏肉製品を回収

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.02(2014.01.22)を発表した。

注目記事

【USDA FSIS/US CDC】タイソン社がサルモネラ汚染の可能性がある機械分離鶏肉製品を回収

 米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS: Department of Agriculture, Food Safety and Inspection Service)は、サルモネラ(Salmonella Heidelberg)汚染の可能性があるとして、機械分離鶏肉製品約33,840ポンド(約15.4t)をTyson Foods社(ミズーリ州Sedalia)が回収していると発表した。

 回収対象は、2013年10月11日に製造された「TYSON MECHANICALLY SEPARATED CHICKEN」で、10ポンド(約4.5kg)入り袋が4個入った40ポンド(約18kg)ケースの製品。USDA検査印の内側に施設番号「P-13556」が表示されており、ケースコードは「2843SDL1412 . 18」。全米に施設専用として出荷された。

 米国疾病予防管理センター(US CDC)は、テネシー州の公衆衛生当局および米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)と協力し、テネシー州の矯正施設1カ所で発生しているサルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイクを調査している。同州での調査の結果は、Tyson Foods社が製造した機械分離鶏肉が感染源である可能性が高いことを示している。

【EFSA】欧州食品安全機関が欧州の情報ハブとしての機能強化

 欧州食品安全機関(EFSA)のリスク評価・科学的支援局(Directorate of Risk Assessment & Scientific Assistance)の組織再編によって業務方法が簡略化され、さまざまなツールおよび人的・財政的資源の集中および共有によって新たな効率化がなされた。

同局は“One Health”(ヒト、動物、環境の健康を維持・推進する)の概念とこれを支持する科学的活動に基づいて、公衆衛生関連の一般課題(生物学的ハザード、汚染化学物質、動植物の衛生福祉)に関するEFSAのリスク評価能力を統合する役割を担っている。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.02(2014.01.22)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201402m.pdf

今号の目次

【米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)】
1. ミズーリ州の食品会社がサルモネラ(Salmonella Heidelberg)汚染の可能性がある機械分離鶏肉製品を回収

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Tysonブランドの機械分離鶏肉に関連して矯正施設で発生しているサルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイク
2. Foster Farmsブランドの鶏肉製品に関連して複数州にわたり発生している多剤耐性サルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイク(2014年1月16日付更新情報)
3. 小型のカメに関連して複数州にわたり発生した8件のサルモネラ感染アウトブレイク(最終更新)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州食品安全機関(EFSA)が欧州のデータおよび情報のハブとしての機能を強化

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. オランダでの感染症の発生状況(2012年)

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. ドイツの家畜群でカルバペネマーゼ産生菌を検出:抗生物質耐性への懸念
2. 台所の病原微生物:食品衛生管理に関する助言

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