FDAがデジタル化推進加速

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.14(2020.07.08)を発表した。

注目記事

<注目記事>

【FDA】FDAはある種の食品の輸出認証にQRコードを加える

 米国から輸出されるヒト用食品向けの2つのタイプの輸出認証(「外国政府への認証」(Certificate to a Foreign Government)と「輸出可能認証」(Certificate of Exportability))に、2020年6月29日からQRコードを加えて認証の真正性を簡単に確認できるようにする。

【FDA】FDAは動物用製品の輸出に役立つ新たなオンラインポータルを開始する

 動物用の食品、医薬品、医療機器の製造業者向け電子輸出認証の申請、追跡および受領にかかわる新たなオンラインシステムを開始する。これまではメールでのやり取りだったが、オンラインシステムによってペーパーレス環境となり、時間短縮にもなる。

※ポイント:米国食品医薬品局(FDA)が進めている食品安全政策の革新の一つが「デジタル化」で、手続きの簡便化と時間短縮、トレーサビリティー技術の向上、フードチェーン上で生じた問題の迅速な特定や対応などにつなげようとしています。COVID-19パンデミックやそれによるロックダウンによってその変革スピードが加速され、輸出入や施設監視の手続きが他よりも先にデジタル化されています。

【EPA】EPAは飲料水中過塩素酸に最終対応を発表

 米国環境保護庁(EPA)は、Safe Drinking Water Act(SDWA)のもとでの公共用水(飲用水)の過塩素酸の規制について最終対応をまとめた。入手可能な科学資料と、EPAや州、公共用水施設による過塩素酸の低減化のための積極的な取り組みを考慮すると、過塩素酸はSDWAが定める飲用水の汚染物質の規準に適合しない。そのため、2011年の規制決定を取り下げ、現時点では過塩素酸は国が規制する問題ではないとの最終決定を下した。

※ポイント:EPAは、2011年に飲料水中の過塩素酸の検出頻度や濃度が公衆衛生上の懸念を生じるレベルであると結論し、基準値の設定などを検討してきました。しかし今回の最終結論では、国としての規制は行わずに、汚染の低減化のための取り組みに関するガイダンスを提供して監視を継続していくという路線に決定しています。

【RIVM】フードサプリメント中のカフェインのリスク評価

 オランダで20才男性の重症なカフェイン中毒が発生したことを受けて、保健福祉スポーツ大臣がカフェインをEUのRegulation(EC)1925/2006のAnnex IIIに含めて欧州レベルでフードサプリメント中の最大濃度を制限できるようにすることを支持した。そのような対策を欧州委員会に要求するために、根拠となるリスク評価をオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が実施した。

※ポイント:EUでは、生理的な機能強化を目的として食品に添加する物質はポジティブリスト制度で規制されていて、添加してもよいビタミン・ミネラル類(Annex I)とその原料物質(Annex II)が決められています。その他に、添加が禁止・制限・精査されているものが当該規則のAnnex IIIに定められており、現在はエフェドラとヨヒンベ樹皮・調製品が添加禁止、天然由来でないトランス脂肪が制限の対象とされています。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.14(2020.07.08)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2020/foodinfo202014c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 国際がん研究機関(IARC)

【FAO】
1.2020SOFI発表
2. Codex

【EC】
1. 査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 食品と飼料の安全性、植物、動物の健康、栄養品質の新興リスクの推進力としての気候変動
2. 食品添加物関連
3. 新規食品関連
4. 遺伝子組換え関連
5. 農薬関連
6. 飼料添加物関連

【FSA】
1. FSAは表示法の変更を反映したアレルゲンガイダンスの更新版を公表
2. COVID-19消費者動向調査の第1、2報告
3. ビタミンDが急性呼吸器感染症の予防や治療するというエビデンスは十分でない
4. FSAブログ開始

【FSS】
1. 食品事業者及び従業員向けCOVID-19ガイダンス
2. FSSは農場での鉛中毒の増加に気を付けるよう農家に要請する

【DEFRA】
1. Defraの食品廃棄イニシアチブが成果を出す
2. 食品中残留農薬:2019年四半期モニタリング結果

【COT】
1.2020年7月7日の会議の議題

【ASA】
1. CBD-簡単な(大麻の)歴史と混乱しない方法

【RIVM】
1. 欧州北部の大気中放射性物質
2. パーフルオロ化合物関連の報告書
3. フードサプリメント中のカフェインのリスク評価
4. 六価クロム関連の報告書

【FSAI】
1. キャッスルメイン産のカキの警告

【FDA】
1. 食品安全についてより賢くなろう:パンデミックと教訓
2. コロナウイルス(COVID-19)更新
3. FDAはある種の食品の輸出認証にQRコードを加える
4. FDAは動物用製品の輸出に役立つ新たなオンラインポータルを開始する
5. FDAはホメオパシーと表示されている未承認注射薬の製造業者4社に警告
6. 警告文書

【EPA】
1. EPAは飲料水中過塩素酸に最終対応を発表

【CDC】
1. 男性機能増強サプリメントを飲み込んだ後の重症低血糖アウトブレイク-バージニア、2019年8-11月

【USDA】
1. APHIS:GEジャガイモの規制解除拡大申請に意見募集
2. FAS:フランスの科学的報告書がグリホサート使用禁止は不耕起持続可能農業に害を与えることを発見

【FTC】
1. FTCはオンラインで「リスクのないお試し」との詐欺的宣伝に騙された消費者に総額870万ドル以上の返金小切手を送っている

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【TGA】
1. 安全性警告

【MPI】
1. 貝のバイオトキシン警告-Hawke Bay

【香港政府ニュース】
1. ニュースレター
2. 包装済み冷凍ベラのフィレのサンプルに規制値超過の水銀が検出された
3. 缶入り魚繊維フライのサンプルに基準値超過の水銀が検出された
4. CFSは食用にできないあるいは有毒キノコの種類が混入する疑いのあるものは食べないよう市民に注意を呼び掛ける
5. 台湾政府より
6. 違反情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 食品消費期限表示制導入の議論オープンフォーラム開催
3. 非公開SNS活用組織的虚偽、誇大広告業者の点検結果を発表
4. 子供嗜好食品フランチャイズ店でも栄養表示の拡大推進
5. 食薬処、子供の食生活文化の改善を支援
6. 家庭簡便食など多消費食品取扱店の点検結果
7.「共に食品安全、健康な大韓民国」
8. 目玉形ゼリーなど「販売してはいけません!」
9. 食薬処、輸入食品販売業者への非対面指導・点検
10. バジル、輸入者が自ら安全性を証明すれば輸入可能
11. 残留農薬基準を超える輸入山椒の回収措置

【SFA】
1. 二酸化硫黄の濃度超過のため冬瓜細切りの回収

【HSA】
1. HSA警告

【FSSAI】
1. メディアコーナー

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・EurekAlert4件