カナダの道路でGM小麦発見

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.13(2018.06.20)を発表した。また、欧州委員会(EC)による査察報告書を食品安全情報(化学物質)No.12(2018.06.06)別添として発表した。

注目記事

【CFIA】食品の安全性を高めてより多くの貿易の機会を創出する

 2018年6月18日、カナダ国民のための食品安全規則(Safe Food for Canadians Regulations: SFCR)の最終版がカナダ官報第II部(CGII)に公表された。新規則は2019年1月15日に発効となる。SFCRは、食品安全へのリスクの予防をとくに重視することで国民を保護するものとなる。新規則は、国際的な食品安全基準にも整合しており、カナダの食品安全システムを強固にし、業界の革新を呼び起こし、カナダの食品が海外(輸出)市場に参入する大きな機会を創出する。

※ポイント:米国やオーストラリア、ニュージーランドに続き、カナダでも食品安全に関する制度が全面的に改正されました。ポイントは、予防的な管理に重点を置いていることと、これまでの食品に関する14規則が廃止されて新規則に統一されることです。統一される規則には、カナダらしく、メープル製品規則やアイスワイン規則もあります。

 カナダ食品検査庁(CFIA)は、新規則によるベネフィットとして、より安全な食品が流通する、予防に焦点をあて安全でない食品を標的にできる、健康や安全面でリスクのある行為には罰則を強化する、食品の輸入をよりよく管理できる、安全でない食品をより迅速に回収して除くことができる、などと述べています。

【CFIA】アルバータでの遺伝子組換え除草剤耐性小麦の検出についてのCFIAの声明

 アルバータ南部で遺伝子組換え(GM)小麦が見つかったことについて、CFIAが声明を発表した。アルバータへの道路で発見された数本の小麦をCFIAが検査した結果、除草剤耐性で遺伝子改変されていることが確認された。カナダではGM小麦は認可されていないため、関係者と協力して情報を収集している。発見された場所での孤発事例以外にGM小麦が存在するという根拠はない。さらにヘルスカナダはこの発見が食品安全上のリスクとはならないと結論した。CFIAは土地の所有者と協力して今後3年間GM小麦が長く存在しないようにこの地域を監視し続ける。

※ポイント:CFIAはホームページに特集を組んで情報を公開しています。そこに記載された時系列を見ると、発見は1月で、その後詳細な調査と評価が行われています。数年前に米国でも似たような事件がありましたが、その時と同様に、過去に野外試験が行われた品種でしたが、今回発見された原因については不明のようです。

【FDA】動物細胞培養技術を用いて生産される食品に関する公聴会のお知らせ

 米国食品医薬品局(FDA)は、動物細胞培養技術を用いて生産される食品について、その安全性に焦点を当てた議論を広く行うための公聴会の開催を発表した。

※ポイント:FDAは、微生物や藻類(例:スピルリナ)、真菌(例:マイコプロテイン)など細胞培養で生産されるさまざまな食品の評価を行っています。最近、日本国内でも培養肉がときどき話題になっていますが、今回の公聴会では、FDAが動物細胞培養技術を利用した食品の安全性を評価する際に何を考慮すべきかなどがテーマとなっています。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.13(2018.06.20)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201813c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.13(2018.06.20)別添
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201813ca.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 国際がん研究機関(IARC)

【FAO】
1. 違法漁業対策の機運増加

【EC】
1. RASFF 2018 – Q1 Country Sheets
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 内分泌撹乱物質の特定に関するガイダンスを発表
2. 生きた動物および動物製品における残留動物用医薬品および他の化学物質のモニタリング結果に関する2016年報告書
3. 新規食品関連
4. 有効成分Bacillus subtilis IAB/BS03株についての農薬リスク評価のピアレビュー

【NHS】
1. Behind the Headlines

【ASA】
1. ASA裁定

【ANSES】
1. ネオニコチノイド類を含む植物保護製品のリスクとベネフィット: それらの代替物との比較

【FSAI】
1. Natures Aidはクルクミン濃度が高いため全バッチのターメリックを回収
2. クロレラとスピルリナ製品に亜硫酸塩
3. FSAIの科学委員会は、健康を守るためにビタミン・ミネラル類の新しい上限を提唱する報告書を発表

【FDA】
1. FDAは危険かつ違法な純粋あるいは高濃縮カフェイン製品の販売を中止するよう企業に警告
2. FDAとUSDAは農業従事者向けの生産安全要件を合理化するための共同努力を前進させる重要段階を公表
3. FDA、食物繊維に関するガイダンス、科学的レビューおよび請願への対応を発表
4. 動物細胞培養技術を用いて生産される食品に関する公聴会のお知らせ
5. FDA、サプライチェーンプログラムにおける動物飼料の予防的管理に関するFSMAガイダンス案を発表

【CFIA】
1. 食品の安全性を高めてより多くの貿易の機会を創出する
2. アルバータでの遺伝子組換え除草剤耐性小麦の検出についてのCFIAの声明

【APVMA】
1. 未登録害虫忌避剤を供給すると後に代償を払うことになると企業に警告

【TGA】
1. Camellia sinensis(緑茶)抽出物:安全性助言-肝臓に有害となる潜在的リスク
2. 安全性警告

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2.日本の原発関連事案への食品医薬品安全処の対応および管理動向
3. 産卵鷄農家の卵検査結果、不適合卵の回収・廃棄
4. メラミン樹脂のキッチン用品を安全に使用してください!
5. パール顔料、β-アミラーゼ、カゼインカリウムの新規指定
6. 農薬、動物用医薬品の残留許容基準を拡大
7. 回収措置

【HSA】
1. HSA 警告: オンラインで販売されている「Nuvitra」と「Becoli」には禁止薬物と強力な下剤が含まれる

【FSSAI】
1. メディアコーナーから:2022年までにトランス脂肪ゼロの目標を達成できるか?
2. 中国からのミルクと乳製品の輸入禁止に関する文書

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
別添【EC】査察報告書