ムキカキ8%増。サンマなど減

2025年12月第1週(2025年11月28日〜2025年12月4日)

カキ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年12月第1週(2025年11月28日〜2025年12月4日)の概況より。
3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。前年同期は2024年11月29日〜2024年12月5日。
1日平均取扱数量は総量1,127t(114%、93%)。このうち鮮魚類は550t(前週比98%、前年同期比100%)、冷凍魚類は308t(前週比153%、前年同期比83%)、塩干加工品は269t(前週比120%、前年同期比94%)。

日ごとの動き

11月28日(金)週末の取引、買い気は幾分回復した。サバは1割続落、アジは小幅下落、スルメは小甘く、カツオは軟調、イワシとサンマはともに強保合、ブリは小動きとなった。相場全体では小安い。

11月29日(土)休市前の取引、月末で買い気は弱かったが、総じて低調な出回りだったため、荷動きはおおむね良好だった。アジとスルメはともに幾分値を戻し、カツオも反発、ブリは底堅く、サバは強保合、サンマとイワシはともに保合った。相場全体では小反発。

12月1日(月)週明けの取引、買い気はいまひとつ。アジは1〜2割続伸、イワシは小安く、サバは軟調、ブリは区々、サンマは保合、スルメとカツオはできず。相場全体では区々。

12月2日(火)休市前の取引、買い気は上向き。イワシは3〜6割急反発、カツオは1〜3割上伸、サバとスルメはともに堅調、サンマは強保合、ブリは軟調、アジは小甘い。相場全体では堅調。

12月4日(木)休市明けの取引、買い気よく、おおむね順調な売れ行きとなった。カツオは小幅続伸、ブリは堅調、サンマは強保合、イワシは幾分値を下げ、スルメも高値圏ながら小反落、アジとサバはともに保合った。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と福岡、中小型が三重主体に入荷。前週に比べ数量は8%減少、価格は中型が0.5割強安、中小型が3割強高。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少、価格は1.5割安。

イワシ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は18%増加、価格は2.5割強高。

スルメイカ 青森と岩手主体に入荷。前週に比べ数量は27%減少、価格は1.5割強高。

カツオ 愛媛と鹿児島主体に入荷。前週に比べ数量は35%減少、価格は3割弱安。

サンマ 岩手主体に入荷。前週に比べ数量は45%減少、生サンマの価格はわずかに下落。

ムキカキ 8%増加、三陸産の価格は0.5割強安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年12月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ42.38399各地14,5804,7001,94410267
海外
メバチ42.910773各地※冷凍2,9161,286972100125
アジ39.492104長崎ほか1,6206264329388
三重中小540497324131184
サバ19.39778宮城1,2966054328586
イワシ14.211859北海道1,620464216126100
スルメイカ6.673254青森ほか1,8361,51297211774
冷スルメイカ1.911986各地2,3762,160
サンマ12.75586岩手1,6205514329877
各地解凍972648
カレイ15.310880北海道64848632410381
青森ほかマコ1,4041,15232493107
北海道アカ8646054328380
北海道アサバ1,08076732481101
ハマチ11.611058愛媛ほか野〆2,0521,9981,944100168
塩サケ29.315489北海道トキ2,7002,4842,376100
北海道アキ1,6201,5121,404100100
タラ類36.2102106北海道 ほか1,5121,080540100
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ3.96595愛媛ほか3,2401,1616487177
キンメダイ8.7100178東京ほか4,8601,9221,0809972
ムキカキ7.010853三陸5,4003,1421,62094108
各地3,5642,160

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week