カルピス、乳酸菌飲料飲用による記憶力・集中力の改善作用を確認と発表

カルピスの発酵応用研究所は、同社保有の乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)で醗酵させて作った乳酸菌飲料(殺菌)の飲用による記憶力・集中力改善作用を、中部大学応用生物学部横越英彦教授との共同研究で確認した。

もの忘れを自覚する45歳から70歳の男女20人(平均年齢50.9歳)に乳酸菌飲料(殺菌)を飲用させて、8週間後にアーバンス神経心理テスト(※)を用いて、「即時記憶」「空間認知」「言語」「集中力」「短期記憶」について評価した。乳酸菌飲料(殺菌)200mlを1日1回朝食前に8週間飲用させた結果、「総合点」「言語」「集中力」「短期記憶」が飲用前に比べて有意に改善することが明らかとなったとする。今後も研究を推進し、関連するエビデンスを積み上げていく。

研究結果は2012年国際機能性食品学会(ISNFF 2012。2012年12月2日~6日、米国ハワイ州)で発表した。

※アーバンス神経心理テスト:ヒトの高次脳機能を12の下位テストで「即時記憶」「空間認知」「言語」「集中力」「短期記憶」の5項目で評価する方法。