焼肉FRと和洋FFSが好調

日本フードサービス協会(JF)は2018年1月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高も3.1%増。店舗数は前年並みとなった。

売上高が好調だったのは洋風ファストフード、和風ファストフード、焼き肉ファミリーレストラン。焼き肉ファミリーレストランは客単価据え置きで客数が増加。洋風ファストフードは客数は前年並みで客単価上昇で売上増になった。

持ち帰り米飯/回転寿司、洋風ファミリーレストラン、和風ファミリーレストランなどが客数を減らし、売上高も前年割れとなった。

パブ・居酒屋も売上高が悪化。居酒屋は客数減と客単価下降。パブ・ビアホールは客単価下降に対して客数微増の結果。

JFでは「1月は、正月三が日や成人の日など年始需要がおおむね好調。下旬の関東地方を中心とした大雪や強い寒気が客足に影響を与えたが、FFが洋風・和風を中心に好調を維持したことに加え、FRでも引き続き客単価が上昇していることから、全体売上は103.1%と17ヵ月連続して前年を上回った」としている。

事業所数(n=192)、店舗数(n=36,197)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.1% 100.6% 100.6% 102.5%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が3.4%上昇したが、客数はやや増。売上高も5.4%増と非常に好調。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が5.4%アップと大きく上昇したが、客数はやや増。売上高も7.4%増と非常に好調。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

和風は、客単価が3.3%上昇したが、客数は3.7%増。売上高も7.1%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.1%増。店舗数はやや増加した。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は3.2%減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

その他は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.0%増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

事業所数(n=54)、店舗数(n=19,768)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.4% 100.5% 101.9% 103.4%
洋風 107.4% 99.4% 101.9% 105.4%
和風 107.1% 101.3% 103.7% 103.3%
麺類 103.1% 102.5% 101.6% 101.4%
持ち帰り米飯/回転寿司 99.2% 99.4% 96.8% 102.5%
その他 103.0% 99.8% 101.8% 101.2%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数はやや増加した。

洋風は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇して、客数は4.1%減。売上高もやや減。店舗数は前年並みとなった。

中華は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が前年並みに推移したが、客数は7.6%増と好調。売上高も8.3%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=50)、店舗数(n=9,773)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.8% 101.2% 98.2% 102.7%
洋風 99.8% 100.9% 97.1% 102.8%
和風 97.8% 100.2% 95.9% 102.0%
中華 102.5% 102.6% 102.4% 100.1%
焼き肉 108.3% 102.4% 107.6% 100.6%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価が3.5%下降して、客数はやや増。売上高はやや減。店舗数は前年並みとなった。

居酒屋は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移したが、客数は3.0%減。売上高も3.9%減。店舗数は4.0%減少した。

事業所数(n=31)、店舗数(n=2,202)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 96.4% 96.7% 98.1% 98.3%
パブ・ビアホール 97.7% 100.3% 101.3% 96.5%
居酒屋 96.1% 96.0% 97.0% 99.1%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高も3.5%増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

事業所数(n=27)、店舗数(n=1,017)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.5% 99.4% 102.7% 100.7%

喫茶

喫茶の合計は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=16)、店舗数(n=2,164)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.1% 102.1% 99.2% 101.9%

その他

事業所数(n=14)、店舗数(n=1,273)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.4% 105.1% 98.9% 104.5%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html