繁盛の秘密・付加価値の正体

値下げするとお客が減るのはなぜか?(10)行きすぎた値下げ競争は破壊的ポトラッチに似る

「値下げするとお客が減るのはなぜか?」と題して、前回までの9回にわたってお話してきました。その締めくくりとして、外食産業をはじめとする今日のBtoCビジネスで何が起こっているのか、少し変わったお話をしておきましょう。
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値下げするとお客が減るのはなぜか?(5)マーケティングでいう「死神」とは――低価格路線が招き寄せる地獄の案内人

前回までは、アンダーマイニングという現象を説明し、値引き・値下げ(値下げとなる価格改定、割引券等の発行、クーポンプログラム、ポイントプログラムなど)が、得意客を遠ざけることになってしまう可能性についてお話ししました。
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値下げするとお客が減るのはなぜか?(4)キャッシュバック、クーポン、ポイントが得意客を追い払う

前回は、自分の心から、自発的に何かをしている人に対して、他人が報酬を設定する、とくに金銭的な動機づけをすると、その人はやる気をなくすというお話をしました。このことを、店に通ってきてくれている得意客について考えてみます。
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値下げするとお客が減るのはなぜか?(1)出血大サービスの常態化

低価格を訴求する営業を継続していくとお客は次第に減っていく――私はそう考えています。もちろん、お客に「安い」「トクをした」と感じさせることで短期的に客数を増やすことはできるでしょう。しかし、長期的に見れば、価格訴求型の営業は店の価値を損なうものに違いないのです。
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店・料理の決め手は味ではない

ランチはコモディティであるということを書いてきましたが、ランチタイムに提供している商品がコモディティとしてのランチとして消費されていない場合は、実はあります。そのことについて考えてみましょう。
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繁盛店は値下げしない

全国津々浦々、商品ジャンルも価格帯も異なるさまざまな店がある中で、私がこれまでお話をうかがいに行った繁盛店にはいくつかの共通する習慣があります。その中でも比較的頑固に守られていることに、次の2項があります。