かき和歌山産が出荷ピークに

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年10月第2週（10月6日〜10月12日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,734t（前週比110％、前年同期比94％）。

日ごとの動き

前週比では、なし、ぶどう、アールスメロン等が減少したが、りんご、かき、みかん等が増加したため、10％の増加となった。

前年同期比ではくり、ぶどうが増加したが、なし、西洋なし、りんご等が減少したため、6％の減少となった。

市況は、前週比では保合、前年同期比では強保合となった。

品目別の動き

みかん　熊本県を中心に長崎県等から入荷し、前週比26％の増加となった。長崎県産極早生の価格は保合となった。

りんご　青森県「早生ふじ」を中心に、長野県等から「シナノスイート」等が入荷し、前週比28％の増加となった。価格は青森県産「早生ふじ」は強保合、長野県産「シナノスイート」は保合となった。

なし　福島県、新潟県等から入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。「新高」を始め「にっこり」中心の販売となっている。大玉中心の品種であるため1玉単価が高く、引き合いが徐々に弱くなっている。福島県産「新高」の価格は弱保合となった。

かき　和歌山県を中心に奈良県等から「刀根」、愛知県等から「次郎」が入荷し、前週比27％の増加となった。和歌山県産は出荷ピークに入っており、価格は前週に比べて下落傾向となっている。和歌山県産「刀根」及び愛知県産「次郎」の価格はともに弱保合となった。

ぶどう　長野県を中心に岡山県等から入荷したが、前週比18％の減少となった。山梨県産が減少し、その他の各県も減少傾向にあり、引き合いは強く、価格も上がり始めている。価格は長野県産「シャインマスカット」及び長野県産「巨峰」は強含み、岡山県産「ピオーネ」は保合となった。

くり　茨城県を中心に熊本県等から入荷し、前週比11％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷したが、前週比4％の減少となった。下等級のものが多くなっており、静岡県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年10月第2週）