かき172％の増。みかんも増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年9月第3週（9月15日〜9月21日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年4日。
1日平均入荷量は総量1,478t（前週比103％、前年同期比74％）。

日ごとの動き

前週比では、もも、なし、いちじく等が減少したが、かき、みかん、アールスメロン等が増加したため、3％の増加となった。

前年同期比ではぶどうが増加したが、もも、なし、いちじく等が減少したため、26％の減少となった。

市況は、前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかんの入荷量は、前週比52％の大幅な増加となった。極早生は宮崎県、熊本県に続き和歌山県からの入荷が始まった。着色はまだ青いが酸切れはよい。宮崎県産極早生の価格は弱保合となった。

りんご　青森県を中心に岩手県等から入荷し、前週比8％の増加となった。先週に引き続き「サンつがる」中心の販売に入っている。天候がよく気温が高いため着色が鈍くなっており、果肉先行にて収穫が進んでいる。引き合いはあまり強くなく、青森県産「つがる」の価格は保合となった。

なしの入荷量は、前週比17％の減少となった。栃木県を中心に福島県等から「豊水」が入荷し、販売の中心となっている。栃木県、千葉県産「あきづき」の販売は終盤に入ってきている。また、栃木県産「にっこり」の入荷が始まった。栃木県産「豊水」と「あきづき」の価格はともに保合となった。

かき　和歌山県産たねなし柿や福岡県・岐阜県産「西村」早生、愛知県産「次郎柿」の販売が進み、前週比172％の大幅な増加となった。「刀根」の価格は和歌山県産、奈良県産ともに弱保合となった。

もも　福島県、山形県等から入荷したが、前週比55％の大幅な減少となった。福島県産の価格は保合となった。

ぶどう　山梨県を中心に長野県等から入荷し、前週比5％の増加となった。「シャインマスカット」は先週に比べ引き合いが強くなり、黒系ぶどうは特に引き合いが強くなった。価格は山梨県産「シャインマスカット」、山梨県産「甲斐路」、岡山県産「ピオーネ」は保合、山梨県産「巨峰」は強含みとなった。

くり　茨城県を中心に入荷し、前週比3％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

いちじく　愛知県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比11％の減少となった。愛知県産の価格は強含みとなった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷し、前週比27％の増加となった。静岡県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年9月第3週）