ぶどう高温で一部正品率低下

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年8月第2週（8月11日〜8月17日）の概況より。
開市日数は、今週4日、前週5日、前年4日。
1日平均入荷量は総量1,298t（前週比72％、前年同期比82％）。

日ごとの動き

前週比では、いちじくが増加したが、みかん、すいか、りんご等が減少したため28％の減少となった。

前年同期比ではみかん、ネクタリン、いちじく等が減少したため、18％の減少となった。

市況は前週比で弱含み、前年同期比で保合となった。

品目別の動き

りんご　長野県を中心に入荷したが、前週比43％の大幅な減少となった。貯蔵りんごが減少し、本年産の販売が始まっている。荷動きはよいものの引き合いは強くない。長野県産「つがる」の価格は保合となった。

なし　茨城県、栃木県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。茨城県産「幸水」の価格は弱保合となった。

もも　福島県、山梨県等から入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。荷動きはよく、旧盆明け以降も引き合いは強い状況となり、福島県産の価格は強保合となった。

ネクタリン　長野県を中心に山梨県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。長野県産の価格は保合となった。

すもも　山梨県を中心に長野県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。全体的に荷動きはよいが、高温障害で軟果が多く見られた。山梨県産の価格は弱保合となった。

ぶどう　山梨県を中心に長野県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。一部の産地で、高温障害のため品質が低下し正品率が下がった。「シャインマスカット」「巨峰」「ピオーネ」は、引き合いはあるものの、規格外や下等級品の引き合いが弱く販売苦戦となった。価格は山形県産「デラウェア」は強保合、岡山県産「アレキサンドリア」は強含み、山梨県産「シャインマスカット」、山梨県産「巨峰」、山梨県産「ピオーネ」は弱保合となった。

いちじく　愛知県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比31％の大幅な増加となった。愛知県産の価格は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比31％の大幅な減少となった。静岡県産の価格は弱保合となった。

すいか　山形県を中心に長野県等から入荷したが、前週比48％の大幅な減少となった。山形県産の価格は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年8月第2週）