にんじん、たまねぎが大幅増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年4月第1週（3月31日〜4月6日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,315t（前週比114％、前年同期比104％）。

日ごとの動き

前週比ではこまつな、じゃがいも、ほうれんそう等が減少したが、にんじん、たまねぎ、キャベツ等が増加したため、14％の増加となった。

前年同期比ではそらまめ、かぼちゃ、ごぼう等が減少したが、にんじん、たまねぎ、ふき等が増加したため、4％の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに強保合となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県産が終盤で漸減したが、千葉県産を中心に順調に入荷し、前週比18％の増加となった。暖かい日が続き需要が低下していることから、千葉県産の価格は弱保合となった。

にんじん　徳島県を中心に北海道等から入荷し、前週比85％の大幅な増加となった。荷動きは鈍く、徳島県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　神奈川県、愛知県等から順調に入荷し、前週比19％の増加となった。春キャベツの需要があることから、荷動きは良好で相場は上昇し、神奈川県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県産は終盤で漸減したが、茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前週比14％の増加となった。荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に春作が順調に入荷し、前週比10％の増加となった。数量十分なことから荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　茨城県、群馬県等から入荷するも、出荷ピークが落ち着いたことから、前週比6％の減少となった。荷動きは良好で相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　千葉県、埼玉県等から入荷し、前週比5％の増加とった。秋冬作が終盤だが春作が少ないことから荷動きはよく、千葉県産の価格は強保合となった。

きゅうり　群馬県を中心に埼玉県等から入荷し、前週比7％の増加となった。曇雨天の影響で全体量は少ないが、暖かい日が続いたことで引き合いは強く、群馬県産の価格は強含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比14％の増加となった。荷動きはやや鈍いものの、高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、前週比15％の増加となった。これまでの高値反動で荷動きは鈍化し、熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から順調に入荷し、前週比10％の増加となった。全体量十分で荷動きはやや鈍いものの、茨城県産の価格は強含みとなった。

じゃがいも　鹿児島県を中心に北海道などから入荷したものの、北海道産がやや減少、鹿児島県産は1月末の寒波の影響で県内の後続産地からの出荷が出遅れているため、前週比8％の減少となった。不足感が強まり相場は上昇し、鹿児島県産の価格は強保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に佐賀県等から入荷し、静岡県産が終盤で減少するも佐賀県産が増量傾向なことから、前週比41％の大幅な増加となった。北海道産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年4月第1週）