ももギフト需要減って下げ相場

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年7月第4週（7月22日〜7月28日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年6日。
1日平均入荷量は総量1,444t（前週比102％、前年同期比90％）。

日ごとの動き

前週比では、すもも、貴味メロン、りんご等が減少したが、なし、ぶどう、もも等が増加したため、2％の増加となった。

前年同期比では貴味メロン、すもも、りんご等が増加したが、なし、アンデスメロン、すいか等が減少したため、10％の減少となった。

市況は前週比で弱保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に大分県等から入荷したが、出荷ピークが過ぎ、前週比3％の減少となった。化粧箱からレギュラーパック中心の販売に変わり、量販店やスーパー等に需要が変化してきており、佐賀県産の価格は保合となった。

りんご　青森県を中心に入荷したが、前週比15％の減少となった。貯蔵物中心の販売になっているものの、前年に比べ少ないことから高値が続いており、青森県産「ふじ」の価格は強含みとなった。

もも　山梨県を中心に福島県等から入荷し、前週比21％の増加となった。ギフト需要が落ち着いたことで相場は下がり、山梨県産の価格は弱保合となった。

すもも　山梨県を中心に青森県等から入荷し、「サマーエンジェル」は終盤に入り、「貴陽」中心になるものの、入荷量が少ないため、前週比32％の大幅な減少となった。すもも全体の荷動きはよく、山梨県産の価格は強保合となった。

ぶどう　山形県を中心に山梨県等から入荷し、前週比35％の大幅な増加となった。価格は山形県産「デラウエア」、山梨県産「巨峰」、岡山県産「アレキサンドリア」ともに弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比13％の減少となった。ギフト需要が終了したことで荷動きは鈍く、静岡県産の価格は弱保合となった。

貴味メロン　千葉県を中心に入荷したが、出荷ピークを過ぎたことから、前週比20％の減少となった。千葉県産の価格は弱含みとなった。

クインシーメロン　山形県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。山形県産の価格は弱保合となった。

アンデスメロン　山形県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。山形県産の価格は保合となった。

すいか　山形県を中心に長野県等から入荷し、前週比5％の増加となった。山形県産の価格は弱保合となった。

こだますいか　茨城県、山形県等から入荷し、前週比7％の増加となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年7月第4週）