なしはハウス物幸水中心に入荷

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年7月第3週（7月15日〜7月21日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量1,413t（前週比107％、前年同期比96％）。

日ごとの動き

前週比では、アンデスメロン、すもも、こだますいか等が減少したが、なし、もも、クインシーメロン等が増加したため、7％の増加となった。

前年同期比では貴味メロン、みかん、アールスメロン等が増加したが、なし、アンデスメロン、ぶどう等が減少したため、4％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に大分県等から入荷し、前週比3％の増加となった。ギフト需要の減少と共に引き合いは弱まり、佐賀県産の価格は弱含みとなった。

りんご　青森県を中心に入荷し、前週比5％の増加となった。上位等級の物は前週同様に引き合いが強く、青森県産「ふじ」の価格は保合となった。

なし　福岡県、茨城県等からハウス物の幸水を中心に入荷し、前週比156％の大幅な増加となった。福岡県産「幸水」の価格は弱保合となった。

もも　山梨県産の「白鳳」を中心に「浅間白桃」や「なつっこ」等が入荷し、出荷ピークに向かうとともに、福島県産の入荷も増えていることから、前週比26％の増加となった。山梨県産の価格は保合となった。

すもも　山梨県産は「ソルダム」の入荷が終盤に入り、「サマーエンジェル」中心に入荷したが、山形県産及び福島県産の「大石」早生が終盤を迎えていることから、前週比20％の減少となった。すもも全体の荷動きはよく、山梨県産の価格は保合となった。

ぶどう　山形県を中心に山梨県等から入荷し、前週比19％の増加となった。ぶどう全体の入荷量が増えているものの、引き合いは弱く、価格は山形県産「デラウエア」及び山梨県産「巨峰」は弱保合、岡山県産「アレキサンドリア」は保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に茨城県等から入荷し、前週比5％の増加となった。前週のギフト需要が落ち着いたことで、価格は下落し、静岡県産の価格は弱保合となった。

貴味メロン　千葉県を中心に入荷したが、前週比2％の減少となった。千葉県産の価格は強含みとなった。

クインシーメロン　山形県、千葉県等から入荷し、前週比12％の増加となった。山形県産の価格は弱含みとなった。

アンデスメロン　山形県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比21％の減少となった。山形県産の価格は弱保合となった。

すいか　山形県を中心に新潟県等から入荷し、前週比5％の増加となった。山形県産の価格は強保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に神奈川県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年7月第3週）