商材秋めきはくさいに引き合い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年8月第3週（8月13日〜8月19日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週3日、前週5日、前年3日。

1日平均入荷量は総量7,004t（前週比106％、前年同期比95％）。

前週比ではレイシ、オクラ、きゅうり等が減少したが、はくさい、とうもろこし、ミニトマト等が増加し、6％の増加となった。

前年同期比では、レタス、はくさい、さつまいも等が増加したが、オクラ、いんげん、レイシ等が減少し、5％の減少となった。

市況は、前週比は強保合、前年同期比は弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比8％の増加となった。全体的に不足感が出ていることから相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比14％の増加となった。北海道産は干ばつの影響から細物傾向で箱数は少なくなっている。北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比16％の増加となった。荷動きは良好で、相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比18％の増加となった。引き合いがまずまずあることから、相場は上昇し、長野県産の価格は強含みとなった。

はくさい　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比39％の大幅な増加となった。盆中に気温が下がり、量販店の商材が秋めいたことで引き合いが出てきている。長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷し、前週比4％の増加となった。数量不足感があることから、相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に北海道等から入荷したが、盆休みと大雨の影響で収穫が進まなかったことから、前週比で12％の減少となった。茨城県産の価格は強保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、前進出荷による成り疲れで数量減少し、前週比32％の大幅な減少となった。全体的に不足感が強まっていることから、相場は上昇し、福島県産の価格は強保合となった。

なす　栃木県、群馬県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。台風の影響でスレ果が発生しており、曇天と気温低下の影響もあって、数量が少なくなっている。栃木県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道、青森県等から入荷したが、曇天と気温低下による影響で、前週比7％の減少となった。北海道産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷し、前週比2％の増加となった。岩手県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年8月第3週）