宣言後買い気鈍り休市前は反発

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年4月第2週(4月10日〜4月16日)の概況より。

日ごとの動き

12日(日)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ17%の減少。

1日平均取扱数量は総量1,110t(前週比86%、前年同期比80%)。このうち鮮魚類は469t(前週比83%、前年同期比68%)、冷凍魚類は226t(前週比83%、前年同期比85%)、塩干加工品は414t(前週比91%、前年同期比97%)。

4月10日(金) 週末の取引、緊急事態宣言に伴う料理店などの需要減で買い気は鈍いが安値反動からサバ、アジ、スルメが1〜4割上伸し相場全体では上げ基調。

4月11日(土) 休市前の取引、絶対量不足や前荷薄から買われ、荷動きはおおむね良好。アジとスルメの品薄高が継続、カツオが小幅上昇し相場全体では強保合

4月13日(月) 休市明けの取引、雨市で買い気は鈍化。カツオが3分の1に急反落、アジ、イワシ、サバは1〜2割下落し相場全体では下落

4月14日(火) 休市前の取引、天候も回復したため買い気はやや上向き。カツオ、アジ、スルメが反発、イワシ、ブリは強保合で相場全体では小反発

4月16日(木) 休市明けの取引、天候の悪化予想などもあり荷動きはよくなかった。サバが小安く、イワシは軟調、ブリは弱保合で相場全体では、弱保合

品目別の動き

アジ 中型が長崎や京都、中小型が京都や新潟を主体に入荷。前週に比べ数量は36%減少し、価格は中型が3割強高、中小型が2.5割強高。

サバ 静岡や千葉、三重を主体に入荷。前週に比べ数量は24%減少し、価格は2割弱高。

イワシ 石川主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少し、価格は1割高。

スルメイカ 長崎主体に入荷。前週に比べ数量は53%減少し、価格は約3.5割高。

カツオ 宮崎や千葉を主体に入荷。前週に比べ数量はほぼ変わらず、価格は約2割安。

ムキカキ 24%減少し、三陸産の価格は約0.5割高。

主な水産物の市況(2020年4月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ19.78350各地2,910
海外2,628
メバチ35.47960各地※冷凍856
アジ26.66439長崎ほか767
京都ほか中小594
サバ27.17672静岡ほか302
イワシ33.797143石川302
スルメイカ8.84788長崎1,166
冷スルメイカ1.24831各地
サンマ4.58788各地解凍
カレイ23.49982北海道378
宮城ほかマコ432
北海道アカ410
北海道アサバ576
ハマチ14.895111愛媛ほか野〆918
塩サケ18.410197北海道トキ2,484
北海道アキ972
タラ類11.588105岩手ほか702
宮城ぶわ
カツオ11.310145宮崎ほか821
キンメダイ11.7133160東京ほか1,188
ムキカキ4.17695三陸878
各地998
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/