アサヒビールがニッカブランドを米国で販売

「竹鶴12年ピュアモルト」(左)と「シングルモルト余市15年」
「竹鶴12年ピュアモルト」(左)と「シングルモルト余市15年」

アサヒビールは、ニッカウヰスキーが製造するウイスキー「竹鶴12年ピュアモルト」「シングルモルト余市15年」(各750ml)を12月上旬より全米で発売する。欧州市場に続く海外市場進出で、ニッカブランドを世界ブランドに育成していく考え。

米国ではこのほど提携したスピリッツ専門商社アンカー・ディスティリング・カンパニー(米国サンフランシスコ)の販売網で市場への浸透を図る。同社は「世界中のファインスピリッツと顧客の架け橋となる」を企業理念とし、約20カ国から商品を輸入販売しているが、日本産ウイスキーの販売はニッカブランドが初。

サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴなど主要都市を中心に、バーやウイスキー専門店をターゲットにマーケティングを展開する。米国内での2013年の販売数量は3000箱(1箱=750ml×12本換算)を目指す。今後はさらに商品ラインアップを拡充する。

米国ウイスキー市場では、近年スコッチやジャパニーズの輸入数量が増加している。

アサヒビールは、2006年に欧州全域に販売網を持つウイスキー商社メゾン・ド・ウイスキー(フランス)と直接販売契約を結び、ウイスキーの海外展開を本格化し、現在同社の販売網を介して欧州とその周辺国を含めた約30カ国への輸出・販売を行なっている。