エボラ=加熱が行われていれば食品からの感染はない

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.22(2014.10.29)を発表した。

注目記事

【WHO】エボラウイルス感染症と食品安全

 世界保健機関(WHO: World Health Organization)より。

 エボラウイルスは加熱によって不活化するため、食品に適切な調理と加熱が行われていれば、食品の喫食によってヒトが感染することはない。

 感染した動物または生の食肉や副産物と直接接触する場合は、基本的な衛生対策によって感染を防ぐことができる。基本的な衛生対策としては、これらの動物およびその産物と接触する前後に通常の手洗いを実行し、衣服と履物を交換することが挙げられる。

 病気の動物および死亡した動物は喫食してはならない。

【Evira】ノロウイルスの伝播は保護手袋の使用のみでは防げない

 フィンランド食品安全局(Evira: Finnish Food Safety Authority)、ヘルシンキ大学およびフィンランド技術研究センター(VTT Technical Research Centre of Finland)の研究グループは、食品取扱者の手から、そのまま喫食可能な(RTE)食品へのノロウイルスの伝播を調べた。

 本研究では食品としてキュウリサンドイッチを取り上げた。実験条件下で、ノロウイルスに汚染された手から保護手袋へウイルスが微量ではあるものの再現性良く移行することがわかった。本研究ではまた、表面がノロウイルスで汚染されたキュウリからサンドイッチに移行するウイルス量も測定された。キュウリサンドイッチへのノロウイルスの移行について、汚染された食品素材よりウイルスに汚染された保護手袋による方がはるかに容易に移行が生じた。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.22(2014.10.29)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201422m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】
1. 情報通知:エボラウイルス感染症と食品安全

【国際獣疫事務局(OIE)】
1. 国際獣疫事務局の専門家がエボラウイルス感染症に関する現在の知見をレビュー

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. ナッツバターに関連して複数州にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Braenderup)感染アウトブレイク(最終更新)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 非動物性食品中の病原体がもたらすリスクに関する科学的意見(パート2:トマトにおけるサルモネラおよびノロウイルス)
2. 非動物性食品中の病原体がもたらすリスクに関する科学的意見(パート2:メロンにおけるサルモネラ)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【Eurosurveillance】
1. 七面鳥肉に関連して欧州連合の複数国にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Stanley)感染アウトブレイクの多面的な調査(2011年8月~2013年1月)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 食品に関する消費者調査「Food and You」の最新の結果を発表

【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. エボラウイルス感染症と食品安全

【フィンランド食品安全局(Evira)】
1. ノロウイルスの伝播は保護手袋の使用のみでは防げない

【ニュージーランド一次産業省(MPI, NZ)】
1. エルシニア(Yersinia pseudotuberculosis)感染アウトブレイク:環境科学研究所(ESR)による症例対照研究の概要

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報