コエンザイムQ10サプリ不要

No.01(2024.01.10)

サプリメント(イメージ)

国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。ドイツ当局はコエンザイムQ10に関するQ&Aを発表した。昨年末から問題となっている米国のシナモンアップルソースパウチについて、FDAの検査で新たにクロムの汚染が確認された。韓国当局は大麻類似成分が使用されたゼリー・チョコレート製品が流通するという有害情報対応する。

注目記事

【BfR】コエンザイムQ10:健康リスクについて何がわかっていて、何がわかっていないのか?

 コエンザイムQ10(ユビキノン-10)は、体細胞のエネルギー代謝を担うミトコンドリアの重要な成分であり、電子伝達系に関与している。ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、コエンザイムQ10の摂取に関するQ&Aを発表した。BfRによると、コエンザイムQ10は、健康な体の体内で十分な量が生成されるため、食品からの供給が必要な必須栄養素ではない。多様でバランスのとれた食事を摂っている健康な人では、コエンザイムQ10の十分な供給が保証されている。

※ポイント:BfRのQ&Aには、過剰摂取による健康リスクについても紹介しています。現時点の限られた情報によると、いくつかの研究において、1日にコエンザイムQ10を追加で最大300mgを摂取することにより、主に消化器症状の有害影響が観察されていることなどを報告しています。日本国内でもコエンザイムQ10を含むさまざまな製品が販売されています。多様でバランスのとれた食事をしていれば十分に足りているとのことですので、不要な追加の摂取はしないように注意しましょう。

【FDA】高濃度の鉛の調査:シナモンアップルソースパウチ(2023年11月)

【CDC】シナモンアップルソースパウチ製品に関連した鉛中毒の発生

 米国食品医薬品局(FDA)によるリコール製品およびAustrofoods社の施設で採取されたシナモンの検査で、クロムが検出された。リコール製品を食べた人、とくに血中鉛濃度が高かった人は、クロムに暴露された可能性がある。

 クロムは天然に存在する元素であり、一般的な形態は、3価クロム(III)と6価クロム(VI)である。3価クロムは必須栄養素と考えられており、通常の食事や一部のダイエタリーサプリメントに含まれている。6価クロムは、動物試験や職業的な長期の吸入または経皮暴露による有害影響が報告されている。しかし6価クロムに汚染された食品を食べた場合の健康への影響はよくわかっていない。

 また、米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2023年12月29日時点で、37の州から計287件の被害症例(うち確定例80件)の報告を受け取っているとのこと。

※ポイント:昨年末から継続している米国のニュースです。前号までは「鉛」による汚染のみが問題でしたが、新たに「クロム」の汚染が確認されました。FDAのプレスリリースからは、製品サンプル中の鉛とクロムの比率をもとにクロム酸鉛(PbCrO4)の関与を疑っている様子がうかがえますが、決定的ではないようです。

【MFDS】このような海外直輸入食品の購入に注意してください!

 食品医薬品安全処は、海外で大麻類似成分である「HHCH」と「HHCP」が原料として使用されたゼリー・チョコレート製品が流通するという有害情報に基づき、海外直輸入食品に使用される懸念のある該当成分を国内搬入阻止対象原料・成分に指定・公告すると発表した。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.01(2024.01.10)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2024/foodinfo202401c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. ダイオキシン類

【FAO】
1. Codex

【EC】
1. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1.2023年危機準備訓練:年次報告書
2. 関連する EU 機関(ECHA、EFSA、EMA)と EC 科学委員会(SCCS、SCHEER)の規制の枠組みと権限に関連するデータ要件と評価方法論のマッピング
3. 食品添加物関連
4. 食品酵素関連
5. 農薬関連
6. 飼料添加物関連
7. YouTube 動画

【FSA】
1. 飼料用添加物等のリスク評価(12件:全て15December2023)
2. リコール情報

【MHRA】
1. 医薬品と医療機器:祝祭シーズンのための5つのコツ

【COT】
1.年次報告書2022

【COC】
1.年次報告書2022

【COM】
1.年次報告書2022
2.2023年10月12日の議題とペーパー

【FSAI】
1. 乳製品生産チェーンにおける公的管理の監査

【BfR】
1. ボタン電池は小さな子供が飲み込むと深刻な健康被害をもたらす可能性がある
2. ドイツ:実験動物の数は3年連続で減少
3. クリスマスツリー:常緑で有毒?!
4. 甘草の根の植物性アルカロイド:マトリンとオキシマトリンによる遺伝子損傷の可能性は低い
5. コエンザイム Q10:健康リスクについて何がわかっていて、何がわかっていないのか?

【RIVM】
1. オランダ沿岸の海の泡の PFAS

【ANSES】
1. リスクのないホリデーシーズンのための4つのヒント

【FDA】
1. FDA は栄養成分表示への D-tagatose の表示について補足回答を発表する
2. 食品中の環境汚染物質
3. FDA は未承認の動物用抗菌薬の製造販売業者9社に警告する
4. 高濃度の鉛の調査:シナモンアップルソースパウチ(2023年11月)
5. FDA は有毒なキバナキョウチクトウで代用された特定のテホコテの根のサプリメントについて警告する
6. 消費者向け情報
7. 公示
8. 警告文書
9. リコール情報

【NTP】
1. SD ラットと雌の B6C3F1/N マウスに強制経口投与したブラックコホシュ根抽出物の毒性及びがん原性試験

【CDC】
1. シナモンアップルソースパウチ製品に関連した鉛中毒の発生

【USDA】
1. APHIS は規制状態レビュー回答を発表

【NIEHS】
1. NIEHS ニュースレター

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【TGA】
1. 医薬品調合安全情報:セマグルチド様製品
2. リコール情報

【MPI】
1. 公衆衛生警告:貝類バイオトキシン警告

【香港政府ニュース】
1. 地元食品に含まれる工業生産されたトランス脂肪酸
2. 食品検査と分析-正しさをどうやって確保する?
3. CFS は食品中の多環芳香族炭化水素に関するリスク評価研究結果を発表する
4. 違反情報
5. リコール情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. このような海外直輸入食品の購入に注意してください!
3. 輸入食品を「飼料用」用途の転換可能な範囲を拡大
4. 食品安全の国際標準を主導する食品医薬品安全処

【SFA】
1. SAFEF の代表である Ken Cheong がオーストラリアの持続可能な水産養殖の経験から得た洞察を共有する

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から