食品中の甘味料に関する情報

No.16(2023.08.02)

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国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。WHOは、総脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、炭水化物の摂取に関する新ガイドラインを発表した。18才未満の若年層に対する野菜・果物の摂取に関する勧告を含む。欧州食品安全機関はグリホサートの認可は条件付きで更新可能と説明した。ドイツ連邦リスクアセスメント研究所は、甘味料に関するFAQを発表した。

注目記事

【WHO】脂肪と炭水化物のガイドラインを更新

 世界保健機関(WHO)は、最新の科学的根拠に基づき、総脂肪、飽和脂肪、トランス脂肪、炭水化物の摂取に関する3つの新ガイドラインを発表し、勧告を更新した。

※ポイント:飽和脂肪酸(総エネルギー摂取量の10%未満)とトランス脂肪酸(総エネルギー摂取量の1%未満)の摂取に関する数値目標はこれまでと同じですが、WHO handbook for guideline development(2nd:2014)に従って、新たに段階的な勧告が提示されています(強い勧告、条件付き勧告)。

 炭水化物については、その総摂取量に関する指針は今回の更新の対象には含めず、炭水化物の「質」に焦点が当てられており、初めて18才未満の若年層に対する野菜・果物の摂取に関する勧告が提示されました。WHOは、遊離の糖の摂取に関するガイドラインも2015年に発表しています。

 WHOの「強い勧告」とは、推奨事項に従うことによる望ましい影響(有益性)が、従わなかった場合の望ましくない結果(有害性)を上回るという確信に基づいています。一方、「条件付き勧告」は、それらの有益性と有害性のバランスが明確でない場合が対象になるとされています。

【EC、EFSA】グリホサートについて

 欧州食品安全機関(EFSA)が、欧州4カ国が合同で報告担当国(RMS)を務めた評価グループが作成した農薬有効成分グリホサートに関する初期リスク評価のピアレビューを完了し、その結論を発表した。EFSAの結論はすでに欧州委員会と加盟国に共有されている。欧州委員会は、EFSAから提出されたグリホサートに関する結論と合同RMSによる初期リスク評価の報告書を分析したうえで、グリホサートの認可は特定の条件付きで更新が可能であると考えていると説明した。現在、更新に関する報告書の草案を加盟国へ提出し、検討と意見を求めている。今後、欧州委員会は、認可の期限(2023年12月15日)までに最終的な意思決定を行うため、9月に常任委員会を開催し、規則案を検討する予定である。

【別添 BfR】食品中の甘味料FAQ、ソフトドリンクに含まれる甘味料の量

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、EU域内で食品添加物として認可されている甘味料(19種)に関するFAQを発表した。また、低カロリーまたはシュガーフリーのソフトドリンク92品に含まれる甘味料9種の調査結果を報告した(FAQにも引用している)。調査した92品では6種の甘味料が検出され、濃度には幅があった。92品のうち87品に複数の甘味料が含まれていることが確認され、アセスルファムK、アスパルテーム、サイクラミン酸塩の3つの甘味料の組み合わせが最も多かった。

※ポイント:BfRのFAQは、EUにおける甘味料の認可状況と現時点の知見が分かりやすくまとめられています。先月発表された国際がん研究機関(IARC)とFAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)の評価も反映されています。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.16(2023.08.02)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2023/foodinfo202316c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.16(2023.08.02)別添
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2023/foodinfo202316ca.pdf

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