2012年の外食市場全体は前年並みに推移・居酒屋と洋風FFSは前年クリアできず

日本フードサービス協会(JF)は外食産業市場動向調査の2012年年間結果を発表した。

外食市場全体ではほぼ前年並みに推移する結果となったが、業種・業態ごとに明暗は分かれた。

好調だったのは、麺類ファストフード、パブ・ビアホール、焼き肉ファミリーレストラン、ディナーレストランで、それぞれ客数・売上高ともに5%以上伸ばした。

一方、居酒屋は客数・売上高ともに前年未達。洋風ファストフードも売上高が未達の結果となった。

全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.6% 101.8% 102.3% 99.3%

ファストフード

ファストフードコメントで好調なのは麺類。客単価を維持しながら客数は8.5%伸び、売上高は9.3%増となった。

洋風は客単価が4.4%低下し、客数を3.6%増としたものの売上高は前年未達となった。

和風は客単価が2.9%と若干上昇し、客数はわずかに未達、売上高は前年をクリアした。

持ち帰り米飯/回転寿司はほぼ前年並みに推移した。

ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.1% 102.9% 103.0% 98.1%
洋風 99.0% 100.8% 103.6% 95.6%
和風 102.0% 105.9% 99.2% 102.9%
麺類 109.3% 109.0% 108.5% 100.7%
持ち帰り米飯/回転寿司 100.3% 98.4% 100.4% 99.9%
その他 102.8% 104.1% 101.8% 101.0%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランは、洋風・和風・中華とも、ほぼ前年並みに推移した。

焼き肉は2011年の逆境から抜け出る形で、客単価は前年並み、客数は5.5%増、売上高は6.8%増となった。

ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.7% 100.8% 101.2% 101.5%
洋風 101.1% 100.3% 100.4% 100.8%
和風 104.1% 101.2% 102.4% 101.7%
中華 104.6% 105.4% 102.6% 101.9%
焼き肉 106.8% 97.7% 105.5% 101.2%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは客単価はほぼ前年並みで、客数は7.9%増、売上高は7.0%増と好調。

居酒屋は客単価は前年並みで、客数は2.1%減、売上高は1.7%減の結果。

パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 99.5% 99.8% 99.5% 100.0%
パブ・ビアホール 107.0% 100.6% 107.9% 99.2%
居酒屋 98.3% 99.7% 97.9% 100.4%

ディナーレストラン

ディナーレストランは客単価は前年並みで、客数5.1%増、売上高5.3%増と好調。

ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.3% 98.8% 105.1% 100.1%

喫茶

喫茶はほぼ前年並みに推移した。

喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.2% 100.6% 101.3% 100.9%

その他

その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.7% 101.7% 102.2% 101.5%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/