国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。FAOは「細胞性食品と精密発酵の食品安全に関する課題」を発表。EUで飲料水中のPFASに対する新たな保護措置が施行された。韓国政府は「グローバルK-Food輸出拡大戦略」を発表。
注目記事
【FAO】精密発酵から細胞性脂肪まで:食品安全保証のための基礎固め
国連食糧農業機関(FAO)は、2024年10月10日にカナダのトロントで開催された第3回FAO関係者会議の成果をまとめた報告書「食品技術に関するグローバルな対話:細胞性食品と精密発酵の食品安全に関する課題」を発表した。本報告書は、細胞性食品と精密発酵の食品安全に関する課題に焦点を当て、政府、学界、産業界、市民団体から60名以上の専門家が参加した議論を反映している。
本報告書によると、それら革新的な食品生産システムは食料安全保障と持続可能性への貢献の可能性から注目を集めているが、その一方で重要な食品安全上の問題が提起されいることを強調している。
※ポイント:当該食品の技術革新が世界規模で急速に進んでいます。本報告書には、これまでに研究・開発された実例も複数紹介されています。今後必要とされることとして、開発者と規制当局との早期かつ透明性のある対話、細胞性食品や精密発酵の特性を踏まえた安全性確保の枠組みの構築や用語・製品分類の統一化、医薬品ではなく食品グレードとしての生産やその環境に関する共通認識の構築、知識を共有するためのプラットフォームの構築、消費者や学界も含めた幅広い関係者の関与などが指摘されています。
【EC】飲料水中のPFASに対するEU全域での新たな保護措置が施行
EUでは、飲料水指令(Directive(EU)2020/2184)のもと飲料水中のパーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)に関する基準値(parametric values)が2026年1月12日より適用された。そのため、EU加盟国は飲料水中のPFAS濃度のモニタリングを実施し、欧州委員会へ報告するとともに、基準値を超過した場合には公衆衛生上の措置を講じなければならない。欧州委員会は、EU全域での一貫したモニタリングを支援するため、飲料水中のPFASを測定するための分析方法に関する技術ガイドラインを発表している。
※ポイント:EU飲料水指令の対象になっているのは、ヒトによる消費を目的としているものとして、公共・私有施設における飲用、調理、食品処理、その他の生活目的や、食品事業において使用される水であり、ボトル等の容器に充填されているものも含みます。一方、汚染から保護されている地下水面または堆積層に由来するミネラルウォーターは対象外です。ナチュラルミネラルウォーターはDirective2009/54/ECのもと定義されています。
【MFDS】関係省庁合同グローバルK-Foodの輸出拡大戦略を発表
韓国政府は2025年12月23日、K-Foodグローバルビジョン宣言式において、グローバルK-Food輸出拡大戦略を発表した。K-Foodの輸出は同年11月末時点で歴代最高記録を更新した。主な成長要因としては、K-Foodの伝統的、健康的な味とイメージ、現代のライフスタイルを反映したトレンディな製品、そしてK-カルチャーなどが考えられる。韓国政府はさらなる輸出拡大を目指して2030年までの輸出目標を設定し、関係省庁と合同で5大戦略を推進していく計画である。
(注目記事のまとめ:安全情報部第三室)
精密発酵
目次
【FAO】
1. 精密発酵から細胞性脂肪まで:食品安全保証のための基礎固め
2. 食品添加物規格の要約:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議第100回会合
3. FAO/WHO共同報告書「農業食料システムにおける化学的な水質に関連する食品安全問題の優先順位付け」発表ウェビナー-2026年2月10日
4. Codex
【EC】
1. 飲料水中のPFASに対するEU全域での新たな保護措置が施行
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)
【ECHA】
1. ECHA、欧州における化学物質の安全性強化のためのさらなる任務を引き受ける
【EFSA】
1. 欧州の食品に含まれる残留農薬の監視方法
【FSA】
1. POAO国家モニタリング計画:2023-24年度データ分析報告書
2. レストランにおける子供向けメニューの改善戦略:文献レビュー
3. 規制製品安全性評価
【BfR】
1. EDKAR研究:エナジードリンクの慢性的な多量摂取は青年の心血管系にどのような影響を与えるか?
【FDA】
1. FDAは2023会計年度の残留農薬モニタリング報告書を公表する
2. FDAは公衆衛生イノベーション推進のための新たな契約アプローチを検討する
3. 2027年会計年度VQIP申請を開始する
4. GRAS申請通知
5. 警告文書
6. リコール情報
【EPA】
1. EPAは労働者と環境を保護するため、5種類のフタル酸エステル類の数十の用途を規制する意向を発表する
2. EPAは絶滅危惧種保護法の審査を必要とする抗菌性農薬に関する最終ガイダンスを発表する
3. 飲料水中の過塩素酸塩
【USDA】
1. KennedyとRollinsが米国の栄養政策の歴史的なリセットを発表、真の食品を健康の中心に戻す
【FSANZ】
1. 意見募集2. 食品基準通知
【香港政府ニュース】
1. CFSが残留農薬に関する第2回香港トータルダイエットスタディの結果を公表する
2. ニュースレター
3. 違反情報
4. リコール情報
【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 炎症性腸疾患患者用食品基準の新設:「食品の基準及び規格」告示改正案
3. 国民の安心を高め、事業者の不便を減らす:「食品衛生法」施行令・施行規則改正案
4. ペット同伴飲食店の施設基準の新設など、「食品衛生法施行規則」改正・公布
5. スマートHACCPで安心をプラス、グローバルHACCPで食品安全を強化
6. 下半期の二日酔い解消表示・広告の実証完了
7. 食薬処-農業振興庁、K-乳酸菌食品原料の登録推進
8. 関係省庁合同グローバルK-Foodの輸出拡大戦略を発表
9. 食薬処、K-Food輸出支援ための「米国食品表示基準総合情報集」発刊
10. 食薬処、中国輸出を希望する韓国食品業者の中国登録を一括推進、K-Food輸出支援を強化
11. 回収措置
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(化学物質)No.02(2026.01.21)
- https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202602c.pdf
