
今日の技術を物流改善にも生かす気運を
消費者へのアドバイスとお願い 前回はワインの小売に携わる方々への提案をしたが、ワイン物流改善の締めくくりとして、物流の最終ランナーである消費者の方々にも、以下少しばかりの配慮をお願いしたい。 (1)インター・ネットでワインを購入する場合は、アソート12本に注文をまとめ、堅牢な縦箱 […]
消費者へのアドバイスとお願い 前回はワインの小売に携わる方々への提案をしたが、ワイン物流改善の締めくくりとして、物流の最終ランナーである消費者の方々にも、以下少しばかりの配慮をお願いしたい。 (1)インター・ネットでワインを購入する場合は、アソート12本に注文をまとめ、堅牢な縦箱 […]
進まなかった酒類の陸上輸送の改善 これまで指摘してきた攪拌ダメージはワイン業界内の改革であらかたの改善が可能であるのだが、温度ダメージと過剰酸素流入ダメージを回避するには、国内運輸業界が適切な輸送温度帯を新設することと、ワインに対する誤った“常識”を見直すなどの意識改革改善を待た […]
「温度」「過剰酸素流入」「攪拌」という3つのダメージを考慮した場合、愛飲家なり小売店なりはワインはどのように取り扱うべきか。たとえ話で明らかにしておく。それにつけても問題は平箱の存在だが、これが必要な理由はないということも確認しておく。
ワインの国内陸送で攪拌ダメージはほとんど避けがたい。それでも、平箱から縦箱への詰め替えや積み込み時の工夫などでダメージを最小限にする工夫を取り入れることはできる。
ワインの日本における国内流通体制は満足できる段階に至っていない。まず、適正な温度管理が行われる場合は希である。また、筆者は縦箱正立輸送を推奨しているが、トラック輸送の現場で発揮される“親切心”が、縦箱の意味を台無しにしてしまっていることが多い。
ワインを少しでも良好な状態で保管管理するには、ワインに精通し、優れた管理技術と規範を持つ倉庫業者を探すことだ。しかし、ワイン業界と倉庫業界の両方の知識がなければ、そうした業者を見出し見きわめることは難しい。そこで欲しいのは、ワイン需用者の側から要求仕様を提示し、審査する組織だ。
多摩丘陵を食料貯蔵・供給基地にという案は、ゲイマー・ワインのゲイマー農場に通う中で着想を得たものだ。長年温めていたというのは、突飛だと取り合ってもらえないと考えたからだ。しかし、3・11以降さらによくよく地図を見ながら考えるにつけ、先人は多摩丘陵の有用性を生かすべく考えていたよう […]
食料倉庫を津波から守るためには、内陸への移転を考えるほかない。そこで提案したいのが、多摩ニュータウンにある方法で地下倉庫を整備することだ。これは単に防災というだけでなく、飲料・食品の質を上げ、食産業を振興するものともなる。
前回説明した倉庫契約の2つの形態――容積借りと面積借り――のメリット・デメリットの理解を深めるためのたとえ話をする。ところで、津波災害の恐ろしさを知った今、ウォーター・フロントの倉庫群は考え直す必要がある。
縦箱正立輸送を迅速に行って、コルク栓の乾燥萎縮を避けられたとしても、そのまま倉庫に保管するのであれば、やはりコルクの乾燥を防ぐためのフィルム梱包などの手は打っておかなければならない。倉庫保管にはもう一つ考えるべきことがある。容積借りにするか、面積借りにするか、どちらを選ぶかだ。
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