音威子府そばで年越し

青梅の旅館で年越し。


音威子府産そば粉のそば。
音威子府産そば粉のそば。

 宿に着いて最初に目に飛び込んで来たのは「音威子府」(オトイネップと読む。北海道北部の村の名)の文字。東京西部の山間で、なぜ音威子府?

 この宿は、そばを出す。北海道・音威子府産のそばだと言う。

 夕食に、それが並んだ。玄そばは色素が強いものと言う。それを挽きぐるみにした粉で打つ。黒々としたそば。

 全部の仕上げに食べたいなと思ったけれど、着席するとすぐに出て来た。早く食べないと、のびてしまう。あわてていただく。

 やや上品に打った田舎そば。挽きぐるみとは言え、なめらかな食感。

 そばに海苔を載せるのは嫌いなのだけれど、挽きぐるみの田舎に切り海苔がぴったり合うことを発見。

 また一つトクをしたとほくほくしながら、おやすみなさい。2008年ちゃん、ありがとう。

※このコラムは個人ブログで公開していたものです。

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About 齋藤訓之 398 Articles
Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。公益財団法人流通経済研究所特任研究員。戸板女子短期大学食物栄養科非常勤講師。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。日本フードサービス学会、日本マーケティング学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ →