イワシ14%増スルメ10%増

2025年6月第4週(2025年6月27日〜2025年7月3日)

スルメイカ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年6月第4週(2025年6月27日〜2025年7月3日)の概況より。
2日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2024年6月28日〜2024年7月4日。
1日平均取扱数量は総量1,121t(117%、96%)。このうち鮮魚類は537t(前週比100%、前年同期比106%)、冷凍魚類は352t(前週比177%、前年同期比90%)、塩干加工品は232t(前週比105%、前年同期比86%)。

日ごとの動き

6月27日(金)週末の取引、天候も回復したことで、荷動きは好転。ブリは強保合、サバは小甘い、イワシは弱保合、アジとスルメはともに保合、カツオは小動きだった。相場全体では小動き。

6月28日(土)休市前の取引、全般に入荷水準は低かったが、月末を控えて買い気は弱く、相場は伸び悩む展開となった。ブリは弱保合、アジは小動き、サバとイワシはともに保合。カツオは週末需要で2割ほど上伸、スルメも幾分値を上げた。相場全体では小動き。

6月30日(月)週明けの取引、買い気はまずまず。カツオは1〜2割反落、スルメは小反落、アジは小幅ながら上伸、ブリは小動き、サバとイワシはともに保合った。相場全体では小甘い。

7月1日(火)休市前の取引、入荷が減ったため、買い気は順調。ブリは2〜3割下落、カツオは2割続落、アジは1〜2割反落、サバは1割下落、スルメは小幅ながら続落、イワシは保合った。相場全体では下落。

7月3日(木)休市明けの取引、月替わり後の高値疲れなどから全般に下げ基調の値動きとなった。アジとスルメはともに小幅続落、ブリは続軟調、イワシとカツオはともにやや値を下げた。サバは低調入荷ながら小戻し程度にとどまった。相場全体では小幅続落。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と宮城、中小型が長崎主体に入荷。前週に比べ数量は19%減少、価格は中型が1.5割弱安、中小型が2.5割弱高。

サバ 宮城と千葉主体に入荷。前週に比べ数量は変わらず、価格はわずかに上昇。

イワシ 長崎と鳥取主体に入荷。前週に比べ数量は14%増加、価格はわずかに上昇。

スルメイカ 福井と石川主体に入荷。前週に比べ数量は10%増加、価格はわずかに下落。

カツオ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は8%減少、価格はわずかに上昇。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年6月第4週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ58.5103128各地21,6004,7841,62011584
海外5,6163,2491,0803438
メバチ65.4155144各地※冷凍3,5641,082756102107
アジ43.981129長崎ほか1,0805943248772
長崎中小64856743212485
サバ22.510092宮城ほか756400324103103
イワシ22.6114149長崎ほか1,08037821610391
スルメイカ14.7110169福井ほか1,8361,2104329894
冷スルメイカ1.882225各地2,3762,160
サンマ0.911390各地解凍972756
カレイ9.77596北海道64850832412182
青森ほかマコ1,620216
北海道アカ75656243210487
北海道アサバ
ハマチ6.39153愛媛ほか野〆1,7821,7281,674100173
塩サケ22.215495北海道トキ3,240100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類3.088107北海道
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ16.79248千葉2,7001,404540102167
キンメダイ11.8116227東京ほか5,6161,7711,0809282

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week