スクリーンの餐

樹木希林と昭和・平成の食事

今回は、先日亡くなった樹木希林さん追悼として、今年公開された彼女の出演作2本を取り上げる。 「モリのいる場所」ジュリーとアジの干物  1本目の「モリのいる場所」は、“画壇の仙人”モリこと熊谷守一(山崎努)とその妻・秀子(樹木)と、夫婦を取り巻く人々を描いたコメディドラマである。監督は「南極料理人」(2009、本連載第38回参照)の沖田修一。  モリは晩年の30年間は東京の豊島区千早にある自宅から一 […]
農業と食品・外食の連携の未来

軽減税率が招く巣ごもりの危険

政府が6月に閣議決定を目指す経済財政運営の方針(骨太の方針)の原案が28日に明らかになりました(日経他)。これには、消費税率10%への引き上げを2019年10月に実施することが明記されているとのことです。
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運命を変える装置・コンビニ

前回に続いて、映画に描かれたコンビニエンスストア(以下、CVS)について述べていく。 「20世紀少年」のフランチャイズ店舗と「御用聞き」  浦沢直樹の長編漫画「20世紀少年」を映画化した3部作の第1章「終わりの始まり」(2008)では、主人公の遠藤ケンヂ(唐沢寿明)がCVSチェーン「キングマート」のフランチャイジーとして登場する。  ケンヂの家は元は酒屋であったが、1997年、ロック歌手になる夢に […]
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「の・ようなもの」の食べ物

落語を題材にした映画にスポットを当て、食との関わりについて考察するシリーズの3回目は、落語を演じる噺家たちが主役を務める映画と、その中に登場する落語と食事を取り上げていく。
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グルメ手帳をやめた理由とは

前回に引き続きの年末恒例企画。年間1000本以上の鑑賞本数を誇る私rightwideが、今年公開された映画の中から印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。今回は邦画編である。
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「続・深夜食堂」の“飯テロ”

現在公開中の「続・深夜食堂」は、安倍夜郎の漫画を原作に、2009年からテレビドラマとして放映されているシリーズの劇場版2作目で、前作「映画 深夜食堂」(本連載第94回参照)に続いて新宿の架空の繁華街“よもぎ町”にある深夜営業の大衆食堂「めしや」のマスター(小林薫)が作る料理にまつわる3つのエピソードで構成されている。