
スクリーンの餐
「はじまりのみち」「破れ太鼓」――木下惠介のカレーライス
昨年は日本映画の黄金時代を支えた映画監督の一人である木下惠介監督の生誕100周年ということで、海外の映画祭などで特集上映が行われ、彼の伝記映画である「はじまりのみち」(2013年公開)もクランクインした。今回はこの映画を通して、彼の作品と食べ物の関わりなどについて述べていく。 漬物嫌いの漬物屋の息子 木下惠介(本名:木下正吉)は1912年12月5日に静岡県浜松市伝馬町で、父・周吉と母・たまの間に […]