日本食いしんぼ学会が発足――日本の食を強くして世界に発信

丸の内ブランドフォーラム代表の片平秀貴氏を発起人代表とするマーケター、食ビジネス関係者、マスコミ関係者らは、このほど日本食いしんぼ学会を設立し、4月18日に記者会見を行った。

会見で片平氏は、ASEANなどの海外では日本の食が巷間伝えられているほどには知名度がないこと、ひいては日本文化自体の存在感が国際的には低いことを例を挙げて紹介。しかし、実際には「日本が自慢できることの一つは食であり、それを再認識し、世界に発信する」ことを学会の目標として掲げた。

今後、以下の5つの研究会を順次立ち上げ、さらに各種のイベントも企画していく。

・おいしい情報研究会:食に関連する調査などを実施
・おいしいお店研究会:世界に誇れる日本の飲食店の発掘と、その情報発信
・おいしいふるさと研究会:全国各地のおいしさの発掘と発信など
・おいしいモノ研究会:食品メーカー、流通企業との交流・共同研究など
・おいしい世界交流研究会:世界各国の食文化研究やグルメサイトとの交流など

食を含む日本文化を世界に紹介する活動は、国の「クール・ジャパン」など他にもあるが、同学会は「マーケターの集団」を特色とし、他団体等の活動と連携することは否定しないが行政の活動とは一線を画す考え。

学会員は今後募集していく。

学会の役員は、名誉会長岸朝子氏(食生活ジャーナリスト)、会長子安大輔氏(カゲン取締役、飲食プランナー)、副会長田中里沙氏(宣伝会議編集室長)。

日本食いしんぼ学会発起人(2013年4月17日現在。敬称略・順不同)

安倍宏行(フジテレビ解説委員)、阿部誠(東京大学教授)、阿良田麻里子(東京工業大学特任助教)、安梅勅江(筑波大学教授)、伊藤元重(東京大学教授)、浮ヶ谷孝夫(ブランデンブルク国立管弦楽団指揮者)、浦上博史(ハウス食品社長)、遠藤恵司(ビームス副社長)、小川三木夫(小田急百貨店社長)、小田垣邦道(本田技術研究所社友)、表輝幸(ルミネ常務取締役)、柏原光太郎(「東京いい店うまい店」編集長)、片平秀貴(丸の内ブランドフォーラム代表)、唐池恒二(九州旅客鉄道社長)、岸朝子(食生活ジャーナリスト)、小出寛子(キリン社外取締役、都一中音楽文化研究所理事・事務局長)、河野透(グリーンドック取締役、元ソニー)、輿水精一(サントリー チーフブレンダー)、子安大輔(カゲン取締役、飲食プランナー)、重山俊彦(キッコーマン飲料代表取締役社長)、澁谷覚(東北大学教授)、スプロール、サイモン(日産自動車執行役員)、高岡浩三(ネスレ日本社長)、高本眞一(三井記念病院院長)、田中里沙(宣伝会議 編集室長)、千葉昌信(LBS副会長、元日経BP専務)、鳥井信吾(サントリー副社長)、中野恵子(日経ウーマンオンライン編集長)、永友洋司(キヤノン イーグルス監督)、西秀訓(カゴメ社長)、ハロップ、ブレイク(ワイデン・ケネディ東京 代表)、古川一郎(一橋大学教授)、堀切功章(キッコーマン食品社長)、松井忠三(良品計画会長)、松浦晃一郎(元(第8代)ユネスコ事務局長)、水野誠(明治大学准教授)、三宅宏(キッコーマン飲料執行役員)、吉田就彦(デジタルハリウッド大学教授)、渡辺和博(日経BPヒット総合研究所)

●日本食いしんぼ学会
http://kuishimbo.jp/