ほしがき増。いちごは大幅減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年12月第4週（12月22日〜12月28日）の概況より。
開市日数は、今週6日、前週5日、前年6日。
1日平均入荷量は総量2,165t（前週比92％、前年同期比95％）。

日ごとの動き

前週比では、ほしがき、アールスメロン、みかんが増加したが、西洋なし、キウイ、いちご等が減少したため、8％の減少となった。

前年同期比では、不知火、キウイ、いちご等が増加したが、西洋なし、りんご、かき等が減少したため、5％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に長崎県等から入荷し、前週比2％の増加となった。普通中心の販売で、引き合いは強い。価格は愛媛県産普通は保合、早生は強保合となった。

不知火　熊本県を中心に佐賀県等から入荷したが、前週比21％の減少となった。熊本県産の価格は保合となった。

りんご　青森県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比19％の減少となった。年末対応にて上位等級品の取引が進む中、下位等級品の入荷が多く販売苦戦となった。下位等級品も単価が高く、荷動きは悪い。価格は青森県産「ふじ」は保合、「王林」は強保合となった。

西洋なし　山形県、新潟県等から入荷したが、前週比62％の大幅な減少となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は強保合となった。

かき　福岡県を中心に奈良県等から入荷したが、前週比33％の大幅な減少となった。冷蔵物の販売に入っている。前年に比べ入荷量が少なく引き合いはあるが、荷動きは若干弱い。福岡県産「富有」の価格は保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、佐賀県産「いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷したが、前週比36％の大幅な減少となった。クリスマス需要は23日でほぼ納めが終わり、年末年始向けの販売に入った。サイズは大玉傾向で、年末需要と合っている。九州の産地で曇雨天と低温のため生育が遅れている。価格は栃木県産「とちおとめ」は弱保合、佐賀県産「いちごさん」は保合、福岡県産「あまおう」および静岡県産「紅ほっぺ」は強含みとなった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷し、前週比12％の増加となった。静岡県産の価格は強含みとなった。

キウイ　福岡県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比39％の減少となった。福岡県産の価格は保合となった。

ほしがき　長野県を中心に福島県等から入荷し、前週比14％の増加となった。価格は長野県産「市田」は弱含み、福島県産「アンポ」は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2023年12月第4週）