ほうれんそう関東産がピーク

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年11月第5週（10月27日〜11月2日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,295t（前週比101％、前年同期比128％）。

日ごとの動き

前週比ではかぼちゃ、レタス、はくさい等が減少したが、ほうれんそう、トマト、たまねぎ等が増加したため、1％の微増となった。

前年同期比ではかぼちゃが減少したが、ごぼう、まつたけ、ほうれんそう等が増加したため、28％の増加となった。

市況は前週比で弱保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に青森県等から入荷し、北海道、青森県産がほぼ終了したが、千葉県、神奈川県産が増加したことから、前週比で7％の増加となった。消費地の気温が高いことから荷動きは鈍く、千葉県産の価格は弱保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は終盤で漸減、千葉県、埼玉県産が漸増したことから、前週比で6％の増加となった。荷動きはやや鈍く、北海道産の価格は弱含みとなった。

キャベツ　群馬県、千葉県等から入荷したが、岩手県、群馬県産が終盤のため減少したことから、前週比で3％の減少となった。神奈川県産の出荷がはじまり、千葉県産も順調に増加している。荷動きはよく、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　茨城県を中心に入荷したが、長野県産が終了したことから、前週比で19％の減少となった。茨城県産は雹害があるものの数量は横ばい状態である。月初の量販店特売があることから荷動きはまずまず良好で、茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に茨城県等から入荷したが、長野県産は終盤のため減少し、前週比で12％の減少となった。月初の量販店特売があることから荷動きはまずまず良好で、長野県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷した。9月下旬の猛暑明けに播種（はしゅ）した関東産が出荷ピークとなり、前週比で39％の大幅な増加となった。潤沢な入荷となったことから相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　秋田県、北海道等から入荷し、北海道、青森県産は終盤ではあるものの順調に入荷し、前週比で6％の増加となった。高値を引きずっていることから荷動きは鈍く、秋田県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　、群馬県、埼玉県等から入荷し、前週比で2％の増加となった。関東産中心の出回りとなり、宮崎県、高知県産は漸増、東北産は終盤で減少傾向となった。荷動きは鈍く、群馬県産の価格は弱保合となった。

なす　高知県を中心に栃木県等から入荷したが、群馬県、栃木県産が終盤で減少したことから、前週比で3％の減少となった。高知県産の価格は前週比で強含みとなった。

トマト　千葉県、熊本県等から入荷し、前週比で16％の増加となった。各産地で裂果が多発し数量は伸び悩んでいるものの、熊本県産を中心に徐々に増加していることから、相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で9％の増加となった。全体量が増加傾向であることから相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で4％の増加となった。北海道産の価格は保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷し、前週比で14％の増加となった。荷動きはよく、北海道産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年11月第5週）