きゅうり関東回復。高知なす増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年5月第5週（5月28日〜6月3日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,543t（前週比102％、前年同期比97％）。

前週比ではふき、にら、アスパラガス等が減少したが、たまねぎ、なす、きゅうり等が増加したため、2％の増加となった。

前年同期比では、はくさい、にんじん、ミニトマト等が増加したが、さやえんどう、そらまめ、いんげん等が減少したため、3％の減少となった。

市況は、前週比は強保合、前年同期比は強含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に青森県等から入荷したが、千葉県産がほぼ終了し、青森県産が前週よりやや減少したことから、前週比7％の減少となった。千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　千葉県、徳島県等から入荷し、千葉県産・埼玉県産の増量が続いたことから、前週比2％の増加となった。徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、降雨の影響で数量が減少し、前週比4％の減少となった。量販店の月初特売もあり、荷動きは良好で引き合いは強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県等から入荷したが、茨城県産が終盤に向けて減少傾向となり、長野県産は低気温による生育遅れの影響から、前週比17％の減少となった。数量不足により相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、群馬県産・茨城県産ともに天候不順の影響が出て数量が落ち着いており、前週比9％の減少となった。数量減少の中、引き合いが強まったことで相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から順調に入荷し、前週比7％の増加となった。数量の多さから荷動きはやや鈍くなっており、茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から順調に入荷し、関東産が5月中旬の曇雨天による数量減少から回復したため、前週比17％の増加となった。埼玉県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に順調に入荷し、前週比18％の増加となった。高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、熊本県産が終盤で数量減少し、前週比6％の減少となった。月初で量販店の特売需要があることから相場は上昇し、熊本県産の価格は強保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に入荷したが、高知県産・宮崎県産が曇天の影響で数量が落ち着いており、前週比8％の減少となった。量販店の特売需要が強く相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年5月第5週）