露地葉物が低温と干ばつで減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年1月第3週（1月15日〜1月21日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,586t（前週比99％、前年同期比98％）。

前週比ではじゃがいも、たまねぎ、さつまいも等が増加したが、ピーマン、レタス、なましいたけ等が減少したため、1％の微減となった。

前年同期比では、ピーマン、きゅうり、はくさい等が増加したが、ごぼう、ブロッコリー、じゃがいも等が減少したため、2％の減少となった。

市況は、前週比は区々、前年同期比は強保合となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県、千葉県等から入荷し、前週比4％の増加となった。神奈川県産の価格は弱保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、千葉県、埼玉県産で気温が低く土壌が凍り収穫が滞ったため、前週比2％の減少となった。入荷量は少ないが量販店需要も少ないため、千葉県産の価格は弱含みとなった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、愛知県産で低温と干ばつのため数量が減少し、前週比1％の微減となった。愛知県産の価格は弱保合となった。

レタス　静岡県を中心に兵庫県等から入荷したが、静岡県、兵庫県産で低温、干ばつ、作型の端境のため数量が減少し、前週比17％の減少となった。静岡県産の価格は保合となった。

はくさい　茨城県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比11％の減少となった。茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、群馬県、茨城県産でハウス物は安定しているが、露地物は冷え込みにより出荷数が減少し、前週比10％の減少となった。群馬県産の価格は弱含みとなった。

ねぎ　千葉県、埼玉県等から入荷したが、前週比13％の減少となった。千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　宮崎県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。宮崎県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、高知県、福岡県産で気温が低く出荷量が少ないため、前週比10％の減少となった。高知県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　宮崎県を中心に高知県等から入荷したが、前週比23％の減少となった。量販店特売の引合いがあり、宮崎県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年1月第3週）