緊急事態宣言でアールス需要減

東京都中央卸売市場(大田市場業務課)が発表した2021年1月第1週(1月5日〜1月7日)の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週2日、前週4日、前年3日。

1日平均入荷量は総量2,111t(前週比75%、前年同期比137%)。

前週比ではいちご、りんごが増加したが、キウイ、みかん、アールスメロンなどが減少したため、25%の減少となった。

前年同期比ではキウイ、きんかん、不知火などが減少したが、いちご、りんご、みかんなどが増加したため、37%の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに弱保合となった。

品目別の動き

みかん 静岡県を中心に愛媛県等から入荷し、前年同期比20%の増加となった。荷動きは鈍く、愛媛県産普通の価格は前年同期比で弱保合となった。

ポンカン 愛知県を中心に入荷したが、前年同期比15%の減少となった。愛媛県産の価格は前年同期比で保合となった。

いよかん 愛媛県を中心に入荷し、前年同期比15%の増加となった。愛媛県産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

不知火 熊本県を中心に鹿児島県等から入荷したが、前週比13%の減少となった。熊本県産の価格は弱保合となった。

りんご 青森県を中心に岩手県等から入荷し、前週比16%の増加となった。青森県産「ふじ」の価格は弱含み、「王林」は弱保合となった。

いちご 栃木県を中心に福岡県等から入荷した。年初めの出荷量が多かったため、前週比228%の大幅な増加となった。初荷の相場は前年に比べて安くなったが荷動きは鈍く、栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」の価格はともに弱保合となった。

アールスメロン 静岡県を中心に熊本県等から入荷したが、緊急事態宣言に備え納め関係の需要が減少し、前週比46%の大幅な減少となった。静岡県産の価格は弱含みとなった。

主な農産物(果実)の市況(2021年1月第1週)

品目1日平均入荷量(t)前週比(%)前年同期比(%)取引品種産地単位(kg)価格
みかん78940120せり普通静岡102,808
相対普通静岡102,916
ポンカン43-85せり愛媛10-
相対愛媛102,862
いよかん73-115せり愛媛103,024
相対愛媛102,700
はっさく9-75せり和歌山10-
相対和歌山102,160
不知火78768せり熊本54,644
相対熊本54,104
きんかん3-26せり宮崎3-
相対宮崎3-
りんご324116144せりふじ青森104,320
王林青森103,348
相対ふじ青森103,942
王林青森103,240
いちご505328269せりとちおとめ栃木0.28319
あまおう福岡0.27626
さがほのか佐賀0.24-
紅ほっぺ静岡0.28-
相対とちおとめ栃木0.28335
あまおう福岡0.27573
さがほのか佐賀0.24335
紅ほっぺ静岡0.28-
アールスメロン1254103せり静岡11,809
相対静岡11,728
キウイ33223せり福岡3.6-
相対福岡3.6-
入荷量は東京都中央卸売市場全体、相場は大田市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場大田市場業務課)
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