相場上昇。前年同期比は弱保合

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年12月第3週（12月18日〜12月24日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年6日。

1日平均入荷量は総量6,141t（前週比103％、前年同期比106％）。

前週比ではしゅんぎく、ブロッコリー、ほうれんそう等が減少したが、さといも、れんこん、ごぼう等が増加したため、3％の増加となった。

前年同期比では、ごぼう、だいこん、レタス等が減少したが、ピーマン、きゅうり、はくさい等が増加したため、6％の増加となった。

市況は前週比で強保合、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から入荷したが、千葉県、神奈川県産ともに寒さの影響で出荷量がやや減少し、前週比3％の減少となった。気温が低く荷動きが良好なため、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷し、前週比8％の増加となった。年末需要で引合いが強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷したが、愛知県、千葉県、神奈川県産が寒さの影響で出荷量がやや減少し、前週比1％の微減となった。愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県を中心に兵庫県等から入荷したが、静岡県、兵庫県産が気温の低下や干ばつの影響で減少し、前週比1％の微減となった。クリスマス需要で相場が上昇し、静岡県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷し、前週比2％の増加となった。気温の低下で需要が高まり、茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比13％の減少となった。年末需要の高まりで相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

きゅうり　宮崎県を中心に千葉県等から入荷したが、宮崎県、高知県等の西南暖産地が気温の低下で出荷減となり、前週比5％の減少となった。宮崎県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、前週比は5％の減少となった。全体量が少ないため高値傾向にあるが荷動きが鈍いままで、高知県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷し、前週比1％の微増となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　宮崎県を中心に高知県等から入荷したが、前週比11％の減少となった。宮崎県産の価格は強含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年12月第3週）