イワシ、サンマ北海道主体に増

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年9月第3週(9月18日〜9月24日)の概況より。

日ごとの動き

21日(月)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。

1日平均取扱数量は総量1,190t(前週比95%、前年同期比102%)。このうち鮮魚類は625t(前週比101%、前年同期比112%)、冷凍魚類は224t(前週比85%、前年同期比90%)、塩干加工品は341t(前週比90%、前年同期比95%)。

9月18日(金) 週末の取引、買い気はいまひとつ。アジが小幅続落、イワシは続軟調、サンマは軟調、ブリは小甘く、カツオは弱保合、相場全体では軟調

9月19日(土) 休市前の取引、連休需要が期待されたが、全般に豊富な出回りでやや供給過剰な取引。カツオの下げ足が速まり、サンマ、スルメが小幅下落、イワシの安値も継続、アジ、サバも伸びを欠く、相場全体では小幅下落

9月22日(火) 臨時開市の取引、連休明けだが入荷が多く買い気は振るわなかった。カツオが2〜4割反発、イワシは3割上伸、サバ、アジは1〜3割下落、相場全体では区々

9月23日(水) 水曜市の取引、天候の悪化予報もあり買い気は弱め。サバが1〜3割反発、イワシは2割続伸、スルメは2〜3割下落、カツオは軟調、相場全体では小動き

9月24日(木) 開市日の間の取引、入荷は減ったが台風の影響から買い気は振るわなかった。カツオが2〜3割上伸、イワシは1〜2割続伸、スルメは小反発、相場全体では堅調

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が大阪を主体に入荷。数量は前週に比べ9%増加し、価格は中型が3.5割弱安、中小型はほぼ変わらず。

サバ 三重を主体に入荷。数量は前週に比べ15%減少し、価格はほぼ変わらず。

イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ59%増加し、価格は約2割安。

スルメイカ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ21%増加し、価格はわずかに下落

カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ19%増加し、価格は1.5割安。

サンマ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ27%増加し、価格は生が2割安。

主な水産物の市況(2020年9月第3週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ39.894119各地4,094
海外3,484
メバチ51.610995各地※冷凍813
アジ55.1109232長崎421
大阪中小432
サバ29.285179三重385
イワシ17.815990北海道270
スルメイカ21.5121234北海道916
冷スルメイカ26338各地-
サンマ21.312753北海道1,577
各地解凍-
カレイ7.867177北海道464
青森ほかマコ1,224
北海道アカ783
北海道アサバ486
ハマチ21.8104127愛媛ほか野〆810
塩サケ16.385112北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類7.4104104岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ33.911997宮城421
キンメダイ6.988329東京ほか2,074
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/